MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

《リグレーフィールドにそよぐ風》川﨑宗則レポートPART2

 

前回、「川﨑宗則、メジャー5年目の春。彼はリグレーフィールドに立てるのか!?」というタイトルでお届けした川﨑レポートのパート2。

 



シカゴ・カブスマイナー契約を結んだ川﨑宗則が自身3チーム目のスプリングトレーニングに臨んでいる。

 

昨シーズンのカブスはジョー マドン監督のもと、NL中地区3位ながら97勝65敗・勝率.599という高勝率で、ワイルドカードから7年ぶりのプレイオフ進出を果たしたことは紹介した。

 

今季の目標はズバリ、地区優勝からのリーグ制覇。そして、1908年以来遠ざかっているワールドシリーズ制覇だろう。

 

ということで、今オフも本気とも思える補強をした。そのあたりのことは前回触れた。

 

さて、本題に入ろう。川﨑宗則が、あのMLBで2番目に歴史ある「リグレーフィールド」のピッチに立てるのか!?

 

結論から言うと厳しい春が予想される。毎年、毎年、期待して見守ってきたが、昨年も最後のオープン戦まで、開幕の数日前までブルージェイズの公表するスタートリストのサブには「KAWASAKI」の名前があった。

 

そこまで残ったノン・ロースター・インバイティ選手も珍しのだが、川﨑はメジャーリーガーと呼ばれる「40人枠」の投手を除く選手の中で“41人目”あたりに位置付けられた選手だった。

 

だから、何回もコールアップされた(出場は23試合だったが)。

 

 

 

この春、40人枠選手と川﨑、マートン(元阪神らを含むインバイティ(枠外選手)は23人が登録され、合計63人。若手育成選手を含めると約70人前後の選手たちがカブスのキャンプに参加している。

 

その中で具体的に現状の戦力を見てみると、川﨑のライバルは3人。

 

ひとり目は、27歳のトミー ラステラ(Thomas F. La Stella)

2014年にアトランタ・ブレーブスでデビューし、昨年からカブスの一員になった。ラステラの魅力はジェド・ホイヤーGMいわく、「出塁が多く、三振が少ないこと」で、2014年のメジャー1年目は93試合の出場で出塁率.328(リーグ新人5位)・フォアボール36個(同2位)という高い数字を残した。デプスチャートを見るとセカンドとサードの控え。

 

次は、23歳のハビアー バエズ(Javier Baez)

2011年のドラフト1巡目・全体9位でカブスに入団し、当時チームのナンバー1プロスペクト(若手有望株)として注目されたプエルトルコ出身選手。

 

彼は、2014年にメジャーデビューを果たし、レギュラー二塁手として期待されたが、最近は少し伸び悩んで控えに甘んじている。

 

パワーとスピードはあるが、三振が非常に多く、守備に難があることも指摘されています。セカンドのゾブリスト、ショートのレギュラー、ラッセルの控えになっている。ここまでがメジャー契約の内野手控え選手。

 

そして3人目が、30歳のクリストファー・ネグロン(Kristopher David Negron)

プロ入り10年のベテランですが、メジャーでの経験はシンシナティ・レッズでの3年間のみ。川﨑選手と同じマイナー契約でキャンプに参加しますが、ネグロンの武器は内野・外野どちらも守れる点です。昨年のレッズでは、キャッチャーをのぞく7つのポジションすべてを守った。

 

 

長くなったので、次回は、さらに掘り下げてレポートしたい。このブログを訪ねていただきまして、ありがとうございました。