柳、山口ら先発補強が目立ったブルージェイズ
日本人選手の所属チームを中心に個人的に気になるチームの2020年の編成状況を紹介していきたい。チームによっては今後、若干の追加補強や故障離脱による補強などが行われる。
ブルージェイズのおもな補強
【投手】
リュ・ヒョンジン(柳賢振 FA)
タナー・ロアーク(FA)
チェイス・アンダーソン(トレード)
山口俊(ポスティング)
【野手】
トラビス・ショー内野手(FA)
ジョー・パニック内野手(FA)
15年以来の地区制覇を狙うトロント・ブルージェイズ。19年オフはナ・リーグで最優秀防御率をマークした左腕リュ・ヒョンジンと4年8000万ドルで契約。ほかにも3人の先発投手を獲得した。
その中にはNPB読売ジャイアンツから移籍した山口俊も含まれているが、NPBではリリーフ経験もあるので、チーム状況や調子次第ではブルペンに回されることも考えられる。
同地区ライバルのレイズ・筒香との対戦もあり、強豪のヤンキースやレッドソックス相手に山口がどんなピッチングをするのかも楽しみだ。
【スタメン】
1(遊)ボー・ビシェット
2(二)キャバン・ビジオ
3(左)ルルデス・グリエルJr.
4(中)テオスカー・ヘルナンデス
5(三)ブラディミール・ゲレーロJr.
6(右)ランドール・グリチック
7(一)トラビス・ショウ
8(指)ラウディ・テレズ
9(捕)ダニー・ジャンセン
【先発ローテーション】
1 柳賢振
2 タナー・ロアーク
3 チェイス・アンダーソン
4 マット・シューメイカー
5 山口俊
※トレント・ソーントン
【クローザー】
ケン・ジャイルズ
BP「PECOTA」システムによる地区の順位予想は77勝85敗の地区4位で、67勝だった昨年よりは10勝プラスの予想が出ている。若い2世選手たち(キャバン・ビジオ、ブラディミール・ゲレーロJr.、ボー・ビシェット)がスタメンに名を連ねる珍しいチームで、どこまでやれるかは未知数だが、彼らが、数年前のレッドソックスやヤンキースの若手のように躍動すればア・リーグ東部地区をかき乱す存在になる。
山口と先発ローテーションの5番手争いは26歳右腕トレント・ソーントンが控えている。彼は昨年、シーズンを通して稼働。29試合に先発して154回1/3イニング、6勝9敗、防御率4.84(FIP4.59)。
ほかには、25歳若手の捕手ダニー・ジャンセンが昨年は13本塁打をマークしており、同じく25歳の捕手リース・マクガイアとの正捕手争いにも注目したい。