スプリンガーが6年1億5000万ドルで契約合意
今オフ注目の1番打者ジョージ・スプリンガー
アストロズからフリーエージェント(FA)になっていたジョージ・スプリンガー外野手が、ブルージェイズとの契約に合意した。
ESPNのジェフ・パッサンが伝えている。
George Springer’s deal with the Toronto Blue Jays is for six years and $150 million, as @JonHeyman said. In this market, that is a massive deal. Toronto paid a premium price for a premium player.
— Jeff Passan (@JeffPassan) January 20, 2021
MLB公式サイトでも「速報」で伝えた。さらに、ジェフ・パッサンが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンの情報として契約の規模が6年1億5000万ドルであることを伝えている。
Springer and Jays agree at $150M for 6 years
— Jon Heyman (@JonHeyman) January 20, 2021
その他にもMLBネットワークのジョン・モロシはスプリンガーの加入でブルージェイズの強力な打線のラインナップを紹介している。
If George Springer leads off for the #BlueJays, he will be followed by these names: Biggio, Bichette, Hernández, Grichuk, and Guerrero, in some order. Strong lineup indeed. 🇨🇦 @MLB @MLBNetwork @FAN590 @Sportsnet
— Jon Morosi (@jonmorosi) January 20, 2021
スプリンガーはメディカルチェックを経て正式契約に至るようだ。
メッツとの争奪戦を制したブルージェイズ
今オフのクオリファイングオファー(提示額1890万ドル)を拒否してFAの道を選んだアストロズのジョージ・スプリンガー外野手。
ブルージェイズとメッツの争奪戦は、ペイロールの余裕からブルージェイズの有利が伝えられていた。
今オフ最高の1番打者として移籍先は注目だった。「スポーツネット」のシャイ・ダビディは、ブルージェイズが積極的に交渉している様子を報告していた。
#BlueJays among the teams in contact with George Springerhttps://t.co/itZb4Qv00Z pic.twitter.com/HxhlNRHRKq
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) November 29, 2020
ただ、この時点では具体的な条件の提示などはなく、ダビディは「スプリンガーの代理人はメッツからのオファーが届くまで契約を待つだろう」と指摘していた。
上の「TRADE RUMORS」の記事からもわかるように、ブルージェイズが外野手の補強に積極的だが、今オフのストーブリーグは、スティーブ・コーエン氏が買収したメッツの動きが中心で、新オーナーのもと「改装大オープン」するメッツの出方次第でストーブリーグの行方が決まるような展開だった。
ニューヨークのコネチカット出身のスプリンガーの移籍はメッツとブルージェイズとの2択になっていった。
最終的にはメッツの出方次第だったようだった。昨年の12月23日の記事でも紹介したが、ESPNのジェフ・パッサンも「メッツとブルージェイズの2球団による争いになった」ことを報告していた。
スプリンガーは、今オフの最高の中堅手だ。ジャッキー・ブラッドリーJr.もいるが、打撃力ではスプリンガーに劣る。メジャーリーグ公式サイトによれば「メッツと5年契約を結ぶ」と予想していた。その予想に「5年プラス1年」の長期契約で合意に達したようだ。
スプリンガーの加入でブルージェイズの守備は?
ブルージェイズはボー・ビシェット遊撃手、ブラディミール・ゲレーロJr一塁手.、キャバン・ビジオ二塁手など、二世選手たちが台頭して内野陣は(三塁手以外は)充実してきたが、外野手が手薄で、テオスカー・ヘルナンデスを控えに回してランドル・グリチャックを中堅から右翼にコンバート。左翼手のグリエルJr.との両翼の中心にスプリンガーを入れて強力な外野陣が形成される。
若手が多いチームなので、そのメンター的な部分もあるかもしれない。
セイバーメトリクスが証明するスプリンガーの実績は?
スプリンガーは今季、1番打者として、打率.265、出塁率.359、14本塁打、OPS.899。キャリア7年間で174本塁打、通算OPS.895。
19年以降のwRC+ (Weighted Runs Created Plus)は、153という高い数値を示している。rWARも7年間で27・3。ファングラフスのデータでも14年以降の中堅手ではマイク・トラウト(fWAR55・1)、クリスチャン・イエリッチ(同32・5)に次いで3位のWAR(同26・6)だ。
打撃面だけでなくディフェンス面でもセンターやライトの各守備の指標で上位にランクインしている。
The most underrated George Springer play imo
Like how tf did he do this pic.twitter.com/szh8pDmxCa
— FᴏʀᴇᴠᴇʀSᴛʀᴏs☄️ (@ForeverStros) November 12, 2020
2010年の日米大学野球でも来日
スプリンガーといえば17年のワールドシリーズ第7戦で当時ドジャースだったダルビッシュ有から本塁打を放つなど同シリーズ5本塁打(シリーズ・タイ記録)でMVPに輝いた。
10年前には「世界大学野球選手権」にアメリカ代表チームの5番打者としても来日している。
この時の日本代表チームには4年生の斎藤佑樹、3年生の菅野智之らがいたが、スプリンガーは準決勝で斎藤佑樹から満塁本塁打を放ち、結局、その決勝弾で日本代表チームは敗れ去った。
その時のイメージが強い選手で、「サイン盗み」問題で、ちょっとダーティーな印象がついて、アストロズを離れにくいことはないのだろうか、彼の動向にも注目したい。
▽Information source
https://www.mlbtraderumors.com/2020/11/george-springer-j-t-realmuto-decline-qualifying-offers.html
https://full-count.jp/2020/10/29/post949290/