嬉しいニュースが入ってきた。ブルージェイズとマイナー契約でスプリング・トレーニングに参加していた加藤豪将内野手の開幕ロースター入りが伝えられている。
開幕ロースター 加藤豪将
カナダの地元テレビ局「スポーツ・ネット」など複数のメディアが伝えている。
10シーズン目でメジャーへの切符
加藤は、今季がプロ10年目の27歳。2013年カリフォルニア州サンディエゴのランチョ・バーナード高校からヤンキースに入団。
メジャーのアマチュアドラフトで、しかもヤンキースから上位指名されたこともあって日本のメディアでも注目された選手だ。
その後マイナーリーグでは、2018年に2A、2019年には3A球団まで昇格したが、メジャー球団への登録はこれが初めて。
2019年シーズン終了後にFAとなり、2020年はマーリンズ、昨季はパドレスの傘下のマイナー球団に所属していた。
昨シーズンの加藤
昨季の加藤は、パドレス傘下3A級エルパソで114試合に出場して打率.306、出塁率.388、OPS.862をマーク。8本塁打、打点42でパンチ力も付いてきた。
3Aエルパソで二塁43試合、一塁41試合、左翼22試合、三塁2試合、右翼1試合、指名打者7試合に出場。チームではユーティリティプレーヤーというカテゴリーだ。
最初はジョークだと思った
ブルージェイズのチャーリー・モントーヨ監督に「おめでとう」と言葉をかけられロースター入りを伝えられたときは「最初はジョークだと思った」という。
オープン戦では打率.348、1本塁打、3打点、1盗塁でメジャークラスでも通用することをアピールしていた。
メディアの取材に加藤は「メジャー昇格のために、多くの時間を練習に費やしてきた。今日は感動的な日になった」。
さらに「眠れない夜が続いた。14~15年頃(ヤンキースのマイナー時代)の自分に感謝したい。当時、もう野球をやめようと考えたことがあったが、それでも続けてきた。おかげで今の自分がある」と話した。
ブルージェイズの開幕スタメン
今季のブルージェイズは正一塁手が2021年本塁打王のブラディミール・ゲレーロJr.、二塁キャバン・ビジオ、三塁マット・チャップマン、遊撃ボー・ビシェットで内野のレギュラーが決まっている。
ただ、ボー・ビシェットは正二塁手として確定しておらず、そこが狙い目だ。
それ以外でもシーズン中は過密スケジュールの中で負傷者が出ることも多く、選手を休ますためにも内外野を守れる選手はベンチに置いておく必要がある。そのため、加藤の出場機会は増えるだろう。
なるべき早い時期にインパクトのある活躍を期待したい。ブルージェイズと言えば川﨑宗則などが在籍していたことで印象深い球団だが、今季は菊池雄星がFA契約して先発ローテーションの一角を任されている。
日本人ファン注目の球団になってきた。
Energy Levels = 💯 @GosukeKatoh 😂 pic.twitter.com/35E34CdiEy
— Toronto Blue Jays (@BlueJays) April 4, 2022