MLB メジャーリーグ物語

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エンゼルスが先発右腕ディラン・バンディのトレードを画策中

 

トレードのデッドラインが迫る中、エンゼルスのビリー・エプラーGMが、19年12月にオリオールズとのトレードで獲得した先発右腕ディラン・バンディのトレードに動いている。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

レイオフの枠が16ポットに増えた今季のメジャーリーグだが、エンゼルスは目下10勝22敗で大きく負け越して明確な「売り手」球団だ。

 

この場合、普通のフロントなら来季を考えて、今季終了後に契約が切れる選手たちをトレードして、来期以降のチーム編成や補強の弾に使えるプロスペクトを補充したいところだろう。

 

そのトレード要員のエンゼルスにおける最有力者が好投を続けているディラン・バンディ投手だ。

 

27歳のバンディは、全米No.1高校生としてボルチモア・オリオールズから全体4位指名を受けた頃のトッププロスペクトとしての球威はないものの、ここまで6試合に先発して38回1/3イニングで3勝2敗、防御率2.58、FIP3.06。奪三振率10.33に対して与四球率1.88。

 

スタットキャストのデータでは今季は、これまで以上にスライダーを多投して4シームを全体の30.1%に減らしている。彼の38回1/3イニングは、メジャーリーグの投手の中で3番目に多く、そのうちbWARで10位、fWARで13位と好スタッツをマークしている。

 

バンディの獲得にエンゼルスは、アイザック・マットソン、ザック・ピーク、カイル・ブラディッシュ、カイル・ブルノビッチを差し出しているが今回のトレードでは、それ以上に得るものが大きいのではないかと考えられる。

 

このブログでも何度か紹介したが、今季のエプラーGMは地元出身のゲリット・コール争奪戦に敗れて先発ローテの補強が後手に回った印象がある。

 

2019年はマット・ハービー(1年1100万ドル)、トレバー・ケイヒル(1年900万ドル)の中古車のような両先発投手と契約。ブルペンの補強もコディ・アレン(1年850万ドル)は酷かった。これらの契約は、すべて1年契約ということで被害は最小限に抑えている。

 

ザック・コザート内野手の3年3800万ドルの契約は不良債権になった。ただ、現役メジャー最高選手の評価もあるマイク・トラウトと12年4億3000万ドルの契約延長に成功したことは大きな成果と評価されている。大谷を獲得できたことも大きいだろう。

 

個人的には、ジョー・マドン新監督の招聘を成功させたことも大きいような気がする。正確な時系列は確認していないが、マドン監督がカブスを辞めた次の日には、前任の監督を1年で解雇して、マドン氏招聘へ動いていた。

 

今回、先発右腕ディラン・バンディをうまく売りさばけば、さらに評価が上がるかもしれない。

 

 

▽Information source

https://www.mlbtraderumors.com/2020/08/angels-trade-rumors-dylan-bundy.html