イチローと田澤純一が所属するマイアミ・マーリンズの球団売却について、7月に経済紙「フォーブス」が、これまでとは違う売却先を報道した。しかし、その後、新たな展開があったようだ。
売却先は、地元紙「マイアミ・ヘラルド」によるとデレック・ジーター氏をはじめとする投資家グループで、合意額は12億ドル(約1300億円)になるという。
7月にNBCスポーツが伝えたところによれば新オーナーは、地元フロリダ州の実業家で、キューバ系米国人のホルヘ・マス氏で金額も11億7,000万ドルになるという事だったが、それからするとジータ―氏が盛り返して買収を決めたとになる。
Derek Jeter brings passion for baseball to Marlins’ ownership box. https://t.co/JmX00Ixrjk pic.twitter.com/JEfmRbeNGx
— Miami Herald Sports (@HeraldSports) 2017年8月12日
マイアミ・マーリンズの売却経緯については、次から次へと名前があがる買い手グループが話題性のある人物だったこともあり、今年2月ごろから米メディアでも大きく取り上げられた。
その中で、元大統領を父と兄にもつジェブ・ブッシュ氏と元ヤンキースのデレク・ジーター氏らのグループ、共和党の元大統領候補が父のタグ・ロムニー氏のグループ、この2つのグループが買収候補として有力で、4月後半頃には、ジータ―氏のグループが優位に立っているとの報道が流れた。
しかし、5月末にブッシュ氏が撤退。これにより、ジーター氏は球団買収に必要な資金が足りず、元NBAプレイヤーのマイケル・ジョーダン氏らとタッグを組んで交渉にあたっているとの情報もあった。
今回の報道では、ジーター氏のグループにマイケル・ジョーダン氏が加わり16人でグループを形成。すでにマーリンズからMLBに対し、売却合意の報告がなされているという。
The Miami #Marlins have finally been sold, to Derek Jeter's group, according to @clarkspencer, for $1.2 billion
— Bob Nightengale (@BNightengale) 2017年8月11日
球団の運営執行部は、デビッド・サムソン球団社長、野球運営部門の最高責任者マイケル・ヒル氏は残留する方向という情報もあるが、正式認可はオーナー会議を経て10月上旬になる見込み。
なお、現オーナーのローリア氏は2002年にマーリンズを1億5,800万ドル(約180億円)で買収している。
過去には過度なファイアーセールでオールスターの誘致にも失敗したマーリンズ。選手の補強に資金を投入せず、市民からの評判の悪い現オーナーだが、元メジャーリーガーのジータ―氏が経営に加われば、ファンのマーリンズへの好感度は上がるかもしれない。
記事参考
▶http://www.miamiherald.com/sports/mlb/miami-marlins/article166853582.html
▶マイアミ・マーリンズ、地元フロリダ州のキューバ系米国人経営者に売却か!?