マイアミ・マーリンズのデレク・ジーター最高経営責任者(CEO)が現地28日、球団との方向性の違いを理由に突如辞任した。複数のメディアが報じている。
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今更紹介するまでもないが、47歳のデレク・ジーター氏は元ヤンキースの遊撃手でアイコン的存在だった名選手。米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りも果たしている。
Derek Jeter is stepping down as CEO of the Miami Marlins, sources tell ESPN.
— Jeff Passan (@JeffPassan) February 28, 2022
2017年にマーリンズを12億ドル(約1400億円)で買収したオーナーグループの一員となり、その後はCEOにも就任していた。
ジーター氏は、保有していた4パーセントの球団株式を売却したことも明らかにし、「マイアミ・マーリンズと私は本日、正式に関係を解消したことを発表する。私はもはやCEOでも球団の株主でもない」と述べた。
さらに、「私たちは5年前、マーリンズを再建するためのビジョンを持っていた。そして、私はCEOとして、その計画を実現するために自分の名前と名声を懸けることを誇りにしていた」と語り、「球団の未来に関するビジョンは私が先頭に立つべく契約にサインしたときとは違うものになっている。新シーズンが開幕するに当たり、今が身を引く適切な時期だ」と辞任を決めた心境を語った。
ニューヨーク・ポストによるとジーター氏の退団について、新シーズンに向けた戦力補強に関してブルース・シャーマン会長との意見の相違が関係していると伝えた。
マーリンズはロックアウト前、アビサイル・ガルシア、ジェイコブ・ストーリングス、ジョーイ・ウェンドルらを獲得し、サンディ・アルカンタラ、ミゲル・ロハスとは契約を延長するなど、今季のポストシーズン出場を目指して積極的な補強を見せていた。
さらに、噂ではFA注目の外野手ニック・カステヤノスの獲得を狙っているとの報道もあった。