FOXビジネスなどが少なくとも2つのグループが水面下で動いていると伝えていたマイアミ・マーリンズの買収劇のその後の動向を複数のメディアが伝えている。
この買収劇に関しては、4月25日(日本時間26日)の段階でマイアミの地元紙が、元ヤンキースのデレク・ジーター氏(42)とジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事らのグループが、マイアミ・マーリンズ買収のオークションを制したと報じていた。
ヤンキース20年 ジーターさん「2」永久欠番で式典 #nhk_news https://t.co/pI4CeKPTUN
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年5月15日
しかし、メジャーリーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「まだ2つのグループが候補」と否定していた。
同コミッショナーはマイアミ・ヘラルドに「2つのグループは、チーム買収を完了し、効果的に球団を運営できる財政基盤を持っている」との声明を発表していた。
しかし、ここにきてジーター氏の投資グループによるマーリンズ買収交渉が劣勢に立たされているという情報も流れている。
MLBが交渉成立に際して資金の現金調達を要望。これは、買収時の条件のひとつだが、ジーター氏と元大統領の父と兄を持つジェブ・ブッシュ氏らのグループは、実業家のタグ・ロムニー氏やトム・グラビン氏らが組む対立候補と比べ資金力が低いという。
タグ・ロムニー氏とは大統領選挙の候補者にもなったミット・ロムニー氏の長男。トム・グラビン氏とはメジャーリーグファンにはおなじみのブレーブス、メッツで活躍した殿堂入り左腕のトム・グラビン氏(51)のことで、このふたりを中心とするグループが、ジーター氏らのグループと対抗。資金面で有利に立っているという。
球団の売却には30球団中75%以上の承認と落札価格の半額以上の現金調達が必要になるなど様々な条件が課せられ、まだまだ正式決定までは時間がかかりそうだ。