MLB公式戦終了後に元ヤンキースのジーター氏らのオーナーグループへの売却が完了したマイアミ・マーリンズ。
そのマーリンズは3日(日本時間4日)、球団側がもつイチロー外野手の契約オプションを行使しないと発表した。イチローにはバイアウトの50万ドルが支払われ、フリーエージェント(FA)になる。
Ichiro Suzuki (3,080 hits in 17 @MLB seasons) is a free agent after Marlins decline 2018 club option. https://t.co/Mr2Sn4mySi pic.twitter.com/LzgylHRSRg
— MLB (@MLB) 2017年11月3日
44歳のイチローは主に代打として起用され、メジャーのシーズン代打最多安打記録にあと1本と迫る27安打を放った。
ただ、136試合に出場して打率.255、出塁率.318、長打率.332、本塁打3、盗塁1(成功率50%)、出塁率と長打率を足したOPS.649はリーグ平均を24%下回る厳しいスタッツだった。
3000安打達成の一連のセレモニー等、赤字が続くマーリンズにあって球団収益に貢献してきたイチローだが、「第4の外野手」として戦力的には球団の構想と合わなかった。
メジャーのストーブリーグは、高額の契約金が動くスターター(先発)クラスから始まり、野手では内野のセカンドやショートのスキルプレイヤーと、サードやファーストの長打が期待できるコーナーインフィルダーが次に来るという傾向がある。
そのため、余程の大物でない限り、例えば控えクラスの外野手は、12月のウィンターミーティングを過ぎても確定しないチームが多く、年を越してスプリングトレーニング直前まで長引くことも考えられる。
しかし、これもFA市場の需給バランスが作用して、スターターの少なかった昨年は、クローザーに注目が集まった。
イチローの契約が決まること、そして長引かないことを祈る。