多くのMLB関係者は3年6700万ドルを破棄きしてフリーエージェント(FA)を選択する可能性が高いと予想していたヤンキースの田中将大。
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権利を行使するか否かはワールドシリーズ終了から3日以内という規定があるため、その去就に大きな注目が集まっていたが、ヤンキース残留を選択したようだ。
メジャーの契約は複雑だが、権利を行使した場合のメリットは、これまで多くの選手が行ってきたように受け取れる総年俸が増え契約期間が伸びることだ。(一度オプトアウトを行使して、さらに有利な契約で同じチームと再契約する場合もある。)
★田中将大
2018 2200万ドル
2019 2200万ドル
2020 2300万ドル
(契約は7年1億5500万ドルだった。先発投手で10番目)
「Sportrac」によれば、ジョン・ラッキーやジョニー・クエト、ジョーダン・ジマーマンらの過去の契約と比較してマーケットバリューで7年で約1億6700万ドル、年平均で2385万ドルという試算をはじき出している。
オプトアウトで再契約すれば、ヤンキースにとっても球団経営のネックになる「ぜいたく税」の軽減にプラスに作用する場合がある。
ぜいたく税の計算は、総年俸ではなく、平均年俸で算出されるので、残りの契約年数が伸びて年平均が下がれば抑制することができるからだ。
ただ、今季キャリアワーストだったレギュラーシーズンでの成績を考えれば、強気の契約更改には臨めなかったのという事情もある。
今季は試合ごとに調子の波が目立った。30試合登板178回1/3イニングで13勝12敗、防御率4.74、WHIP1.239。16年の31試合、199回2/3、14勝4敗、防御率3.11、WHIP1.077。奪三振数は増えたが、そのほかの主要なスタッツは明らかダウンしている。
この為、田中将大がFAを選択した場合には、ヤンキースが再契約に動く可能性は低いというのがニューヨークメディアの間ではささやかれていたという。
— 田中将大/MASAHIRO TANAKA (@t_masahiro18) 2017年11月3日
「この度、ヤンキースの一員として今後もチームに残る決断をさせて頂きました。この4年間、選手としてヤンキースという球団、並びにヤンキース・ファンのためにプレーできたことを心より嬉しく思っております。ですので、ヤンキースに残るという決断は私にとって決して難しいものではありませんでした。今後も、スタインブレナー一家、球団、そしてヤンキース・ファンのために、素晴らしいチームメートと共にワールドシリーズ制覇を目指して頑張っていきたいと思います」
という事で、来季もピンストライプのユニフォームに身を包んで、狭いヤンキースタジアムで奮闘する田中将大を見ることになった。
◇記事参考
http://m.yankees.mlb.com/news/article/260673824/pitcher-masahiro-tanaka-to-stay-with-yankees/