ミルウォーキー・ブリュワーズがマイアミ・マーリンズから若手のホープ、クリスチャン・イェリッチ外野手を獲得した。
メジャーリーグ移籍情報
このトレードでブリュワーズは交換要員として若手有望株のルイス・ブリンソンら4人をマーリンズに差し出している。
イェリッチの実績は?
26歳のイェリッチは、第4回WBCのアメリカ合衆国代表に選出された逸材。派手さはないものの2017年に156試合で170安打を放ち、打率.282、出塁率.369、長打率.439、OPS.807、18本塁打、81打点。WARで3.9という高い数値を示している。
26歳の若さながら、メジャーで既に5年のキャリアを有し、通算で打率.290、出塁率.369、長打率.432、OPS.800、59本塁打、239打点。14年にゴールドグラブ賞。16年にシルバースラッガー賞を獲得している。
新生マーリンズの中心選手としての構想があったみたいだが、経営陣が変わったマーリンズは、総年俸の抑制を掲げて再建モードに突入。なりふり構わずスタントン、オズーナ、ゴードンらの主力を次々と放出。
その球団の姿勢にイェリッチとマーリンズの間に不協和音が流れていた。
そして“ファイヤーセール”に嫌気をさしたイェリッチ本人と代理人が、球団側にトレード放出を求めていた。
もともと優勝を狙えるチームでプレイしたいという事で、スタントンが大型契約を結んだ翌年の15年3月にイェリッチもマーリンズと総額4,957万ドルの7年契約を結んだ。
イェリッチの残りの契約
イェリッチの残りの契約は26歳の2018年から29歳の2021年まで確定していて、18年(26歳)は700万ドル、19年(27歳)975万ドルで、彼の実績や「伸びしろ」を考えると格安でブリュワーズが獲得したと言える。(ちなみに20年1,250万ドル、21年1,400万ドル、22年は球団オプション1,500万ドル)
そして誰もいなくなったマーリンズ
この数年は、ライトにスタントン、センターにオズーナ、そしてレフトにイェリッチ。第4の外野手にはイチローと、テレビ中継を見ていてもマーリンズの外野陣は、わくわくするような豪華な布陣だった。
このイェリッチのトレードで3人ともいなくなった。日本人ファンだけでなくマイアミのファンもがっかりしている事だろう。捕手のJ.T.リアルミュートもトレードも噂されている。
トレードの対価は?
なお、トレードの交換要員の残り3人は、イサン・ディアス、モンテ・ハリソン、ジョーダン・ヤマモト。MLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングによると、ブリンソンはブリュワーズの1位、ディアスは同6位、ハリソンは同14位のプロスペクト。