カンザスシティ・ロイヤルズは30日、球団オーナー兼最高経営責任者(CEO)のデビッド・グラス氏とその家族が、地元ミズーリ州カンザスシティの実業家ジョン・シャーマン氏が率いる投資家グループにチームを売却することで合意したと発表した。
カンザスシティ・ロイヤルズのオーナーが変わるのはこれで3回目。
クリーブランド・インディアンスの少数株主でもある地元実業家のジョン・シャーマン氏は、その持ち株を手放してロイヤルズを買収することになるという。
複数メディアが伝えたところではロイヤルズオーナーを20年間勤めていたデビッド・グラス氏は、2000年に9600万ドル(約100億円)でロイヤルズを買収したが、今回の売却には10億ドル(約1000億円)を超える金額が動くものと推測されている。
Official statement regarding the sale of the club. pic.twitter.com/F9QS37K2CU
— Kansas City Royals (@Royals) August 30, 2019
グラス氏は、今回の球団売却について「この決断は、私たち家族にとって難しいものだった。私たちの目標は、地元に根差し、野球というゲームを心から愛し、ロイヤルズという球団を前進させてくれる人物を見つけることだった」とコメントしている。
さらに、売却先のシャーマン氏について、「ジョン・シャーマンは私たちが求めていたものを全て持っている人物。シャーマンを中心としたグループは、チームを良い方向に導いてくれると思う」と新オーナーへの期待を口にした。
64歳のシャーマン氏は、「このまたとない機会を与えてくれたデビットとグラスファミリーに大いに感謝している。そして、一流の地元投資家グループと共に前進し、この非常に価値あるカンザスシティ・ロイヤルズのレガシーの上に築いていくことを恐れ多く感じている」とニュースリリースでコメントとしている。
メジャーリーグでは2017年にも元ヤンキースのデレク・ジーター氏と実業家ブルース・シャーマン氏のグループがマイアミ・マーリンズを12億ドル(約1200億円)で買収している。
売却が正式決定するのは、11月20日と21日に開催されるMLBオーナー会議で承認後になる。売却額は、米誌フォーブスの試算によると球団の価値は10億ドル(約1000億円)と試算している。
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