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【MLB移籍情報】ジャイアンツがスクーター・ジェネット二塁手をリリース

 

この夏のトレード期限で、ジャイアンツへ移籍したスクーター・ジェネット二塁手がアンコンディショナル・リリース・ウェーバー(Unconditional Release Waivers)にかけられている。

 

29歳でメジャー7年目のジェネットはスプリングトレーニング終盤の3月22日のオープン戦(対ブリュワーズ)で内野ゴロを処理する際に右足の付け根を痛めた。これが重傷で長引いて復帰は6月後半に。

 

結局、この故障が原因でレッズが金銭トレードで放出。ジャイアンツでも活躍の目途が立たず、2チームで42試合、打率.226、2本塁打、11打点の不振に喘いでいる。

 

ジェネットは、もともと オハイオ州シンシナティ出身。故郷のレッズに戻った2017年は、6月6日に本拠地グレート・アメリカン・ボール・パークで行われたセントルイス・カージナルス戦で、12年のジョシュ・ハミルトン以来、史上17人目となる1試合4本塁打を記録。

 

史上15人目となる1試合10打点、史上6人目となる1試合17塁打という大記録を達成した。

 

この年は規定打席にわずかに届かなかったが、打率.295、27本塁打、97打点、OPS.874。昨季も打率.310、23本塁打OPS.847の好成績を残してオールスターに初選出されている。

 

MLB.comによると8月末までにロースターに登録されればポストシーズン出場資格が与えられるという事で、ポストシーズン進出を狙えるチームでのプレーを希望したということだ。

 

ジャイアンツには、正二塁手として活躍中のドノバン・ソラーノがいて、マイナーにも7月末にブリュワーズから獲得した有望株、マウリシオ・デュボン二塁手も控えており、彼をAAA級サクラメントからメジャーへ昇格させ、余剰になった二塁手のジェネットがロスター外へはじき出された。

 

ジェネットの年俸は、レッズと今季977万5000ドルの1年契約だったが、移籍によりジャイアンツの負担分として約320万ドル分があり、どのチームがクレームしてジェネットを獲得するのか?

 

二塁手だけを見るとポストシーズンを狙うチームには、例えばレイズがトレード期限前にエリック・ソガードを獲得。ヤンキースにはルメイヒュー。アストロズにはアルトゥーベなどの正二塁手がいる。

 

ナ・リーグではカブス二塁手が安定していないが、イアン・ハップがOPS.816。アディソン・ラッセルが元妻に対する家庭内暴力(DV)で出場停止処分を受けていたが復帰している。

 

ブリュワーズにはルーキーのケストン・ヒウラが台頭して4番を打ち、ポストシーズンの可能性は低いレッズもブルージェイズからフレディ・ガルビス(22本塁打OPS.766)を補強している。

 

ジェネットは内外野を守れるので、内外野の控え選手としてなら獲得するチームが現れるかもしれない。

 

ただし、アンコンディショナル・リリース・ウェーバーの選手に残りの年俸約180万ドルを支払うチームはなく、ポストシーズンでプレーする可能性は低いだろう。