今オフのメジャーで、FA市場の目玉とされていた左腕デビッド・プライス投手が現地1日(日本時間2日)、ボストン・レッドソックスと合意に達した。
MLB契約情報
プライスの契約内容は、7年総額2億1700万ドル(約264億7000万円)。1年に換算すると3100万ドルになり投手史上最高額。3年目終了後にオプトアウト(契約見直し)の権利が付帯する大型契約と見られている。
.@DAVIDprice14 to the @RedSox? #MLBTonight discusses his reported deal & chats with @Dodgers' Dave Roberts at 6pE! pic.twitter.com/PEsntoPJ94
— MLB Network (@MLBNetwork) 2015, 12月 1
2013年のワールドシリーズ制覇以降、2年連続で地区最下位に沈んでいるレッドソックス。
ヤンキースと人気を二分する東海岸の名門球団の新球団社長に就任したデーブ・ドンブロウスキーは、シーズンオフの補強ポイントとして、NO.1スターター、クローザー、第4の外野手補強の3つを挙げていた。
このうちクローザーは、クレイグ・キンブレルを早々と獲得し、上原、田澤をセットアッパーにスライドさせた。
そして第4の外野手は、昨日も紹介したヤンキースからFAのクリス・ヤングを獲得。着々と補強は進んでいるように見えるが、問題は不在だった先発1番手、エース格の獲得だった。
ドンブロウスキー社長は、かつてデトロイトのGM時代にプライスをタンパベイからトレードで獲得した経緯があり、その縁でプライス獲得に動くとの情報もあった。
しかし、プライスとレッドソックスとは、チームの象徴的な選手として「ビッグ・パピ」の愛称で親しまれているデビット・オルティスとの確執が伝えられ、プライスはレ軍への移籍を好まないとの憶測もあった。
※プライスとオルティスの確執とは?
この話は、2013年10月のプレイオフに端を発している。その年のア・リーグ地区シリーズのGAME2でレッドソックスは、7対4でレイズを降した。
オルティスはこの試合で、プライスから2本塁打を放った。1本目の本塁打は、ライト−センター間へ飛び込んだ。2本目は、フェンウェイ・パークのライト・ポール際ギリギリに飛び込んだ。
オルティスは、ベースへ走り出す前に、その打球がフェアなのか、あるいはファウルなのかを見極めるために長い間、打席付近に残っていた。おそらくそれが、プライスから見たら、長過ぎたのだろう。
その後、プライスはツイッターでオルティスのこの態度を非難して全米中に拡がった。後日、2人は電話で直接話し、プライスがオルティスに対して自分の勘違いを謝罪。すべては一件落着かと思われた。しかし、次の年の5月30日、シーズン初対戦でプライスはオルティスにボールをぶつけた。
意図的なデッドボールという記事が多かったから、多分そうだったのだろう。プライスは、さらに別の選手にも死球を出して両軍の監督、コーチ、選手を巻き込む乱闘事件に発展し4名の退場処分者が出た。
そんなチームにプライスが行ってチームのドンであるビッグ・パピとどうなるのか!?来季のボストン界隈は、別の意味でマスコミが注目することになりそうだ。
1. デビット・プライス $31,000,000(2016-2022)
2. クレイトン・カーショー $30,714,286 (2014-20)
3. マックス・シャーザー $30,000,000 (2015-21)
4. ジョン・レスター $25,833,333 (2015-20)
5. ジャスティン・バーランダー $25,714,286 (2013-19)
6. フェリックス・ヘルナンデス $25,000,000 (2013-19)
7. ザック・グレインキー $24,500,000 (2013-18)
8. C.C.サバシア $24,400,000 (2012-16)
9. コール・ハメルズ $24,000,000 (2013-18)
9. クリフ・リー $24,000,000 (2011-15)
11. C.C.サバシア $23,000,000 (2009-15)
12. ヨハン・サンタナ $22,916,667 (2008-13)
13. 田中将大 $22,142,857 (2014-20)
14. ジョーダン・ジマーマン $22,000,000 (2016-20)