終わってみれば、108勝という球団史上最多勝でポストシーズンに進出したボストン・レッドソックスが、ロサンゼルス・ドジャースを4勝1敗で下して2013年以来、9回目のワールドチャンピオンになった。
WS2018
シリーズの経過に関しては各種メディアを参考にしていただきたいが、デーブ・ドンブロウスキー野球運営部門社長の功績は大きいと言わざるを得ないだろう。
ドンブロウスキー社長は、これまでデトロイト・タイガースのGM時代にワールドシリーズ制覇こそできなかったものの、地区4連覇を成し遂げたという実績もある。
レッドソックスに来てからも得意のトレードによる補強でチームを戦力強化。そのトレードで獲得したデビッド・プライスが、この日も8回途中まで3安打1失点と好投した。これまでポストシーズンに弱いと言われてきたプライスもWSで2勝とここへきて覚醒した。
さらに、ブルージェイズから今季のシーズン途中にトレードで加入したスティーブ・ピアース内野手も第4戦と第5戦の2試合で3本塁打7打点と活躍を見せMVPに輝いた。
途中加入の選手がワールドシリーズでMVPを獲得するのは、1969年のドン・クレンデノン(メッツ)以来、史上2人目らしい。
米メディアでは、早くも戦犯探しが始まっている。
2年続けてワールドシリーズで敗退し、30年ぶりのシリーズ制覇を逃したドジャース。米国のヤフースポーツは、10月1日の記事で解任の可能性がある監督としてドジャースのデーブ・ロバーツら4人の名前を挙げている。
レッドソックスのドンブロウスキー社長も2年連続地区シリーズで敗退していたジョン・ファレル前監督を解任。アレックス・コーラ現監督に代えてワールドチャンピオンになった。
記事ではロバーツ監督が、1日の時点で、来季の球団オプションの契約について、話し合いが持たれていなかったという事に注目しているが、これはシーズン中だからという事だと思われる。
ただ、2年連続WS敗退という事実を前に、来季の契約がどうなるのか、ひょっとして解任劇もあるかもしれない。
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