MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

【球団人事】ドジャースがデーブ・ロバーツ監督の続投を発表

 

ドジャースはデーブ・ロバーツ監督の続投を発表した。17日(日本時間18日)、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長、ブランドン・ゴームスGMが出席したシーズンを総括する記者会見で公表された。

 

 

球団人事  

 

 

ロバーツ監督に関しては、監督就任が決まった2015年11月にも紹介したが、野茂英雄氏がドジャースに在籍していた時に1番打者として活躍。その姿をテレビで見た人も多いはず。日本のメジャーファンには馴染みの深い選手でもあり監督だろう。

 

沖縄生まれの米国育ち。米海兵隊員だった父と日本人の母を持ち、沖縄が日本に返還された1972年5月に生まれた。

 

1999年にメジャーリーグデビューし、俊足の外野手として2008年まで通算832試合に出場した。2002年から所属したドジャースでは野茂英雄石井一久と同僚だった。


レッドソックス在籍時の2004年にはワールドシリーズ制覇も経験している。2009年4月10日、ジャイアンツから放出され、2日後の4月12日に現役を引退した。


引退後はパドレスの特別補佐役を務めていたが、2010年に血液のガンを発症して闘病。それを克服し、2011年にコーチとして現場復帰を果たした。パドレスでは一塁コーチとなり、その後、監督を支えるベンチコーチに昇格した。


ドジャースの監督就任後の2016年に「最優秀監督賞」を受賞。2017年、2018年には再び監督としてワールドシリーズに出場したが、いずれも敗退。

 

しかしながら2016年以降、8年連続で監督としてプレーオフに進出。2020年には短縮シーズンながらワールドシリーズを制している。

 

2年連続でプレーオフでは早期敗退したが、フリードマン編成本部長は「早期のプレーオフ敗退が1人の責任、もしくは少数の人間の責任だったとしたら、私は変化を起こしていただろう。でも、これは組織の失敗だ」と結果を総括した。

 

 

 

そしてロバーツ監督に責任を押し付けることではなく「ここで誰かを交代させるのは、より優秀で才能のある人物を実際に招き入れるわけではなく、スタッフの入れ替えだけが目的になってしまうと感じた」とコメント。ロバーツ監督を含め、大きなスタッフの変更は予定していないと述べた。


シーズン当初から懸念された先発ローテーションのコマ不足に関しては「我々のチームには本当に才能のある若手投手がたくさんいる。今季は彼らにチャンスを与えたいと考えていた」とし、「彼らは今季、チームを助けてくれたと思う。来季以降もチームを大いに助けてくれるだろう」と若手投手陣の成長と来季以降の活躍に期待を寄せた。

 


アナハイムの地元紙『Orange County Register』はドジャースもカバーしているが、新シーズンに向けたドジャースの補強にフォーカスした記事を配信する中で「エンゼルスのショウヘイ・オオタニと契約する最有力候補はドジャースとみられている。しかし、チームが進むべき道は他にもある」と、大谷に触れながらも、別の補強戦略があることを示唆。


ドジャースは2023年、レギュラーシーズンでわずか3球団しか達成しなかった100勝シーズンを成し遂げたが、プレーオフの地区シリーズでは同地区のダイヤモンドバックスにまさかの3連敗を喫して敗れ去った。


多くのファンが感じていることと同じで、同紙は「オフシーズンの最優先は、先発投手の強化だ」と指摘。その上で「オオタニは2024年に先発投手にはなれず、また手術の影響を考えれば、長期にわたって一線級の先発投手を担えるのかに疑問が生じている」と記した。


そのうえで、「チームのニーズに応えてくれるのは、オリックスのヨシノブ・ヤマモトだ」と山本由伸の名前を挙げている。


資金力豊富なドジャースのことだから、大谷も山本も獲得に動くことは予想されるが、争奪戦の結果、どちらか1人でも獲得してくれることを期待したい。


シーズンを総括する記者会見でフリードマン編成本部長は、具体的な選手名に言及することは避けたものの、今オフの大型補強を否定しておらず、「具体的にどんな動きになるかはまだ分からないが、来年2月には優勝を狙えるチームをしっかり作ってアリゾナのキャンプ地に姿を見せたいと思っている」と大型補強に動くことを示唆したという。

 

 

 

▽記事参考

 

thedigestweb.com

 

http://www.mlb.jp/category/news/#61532