「同僚CC.サバシアのために勝利を」田中将大
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が6日(日本時間7日)、本拠地ヤンキー・スタジアムで行われるヒューストン・アストロズとのワイルドカードゲームに先発する。
田中は勝てば地区シリーズ進出、負ければ敗退決定という一発勝負のマウンドを任された。
その右腕が5日、決戦を前にアルコール依存症によりプレイオフを全休することを発表したCC・サバシア投手について触れ、「自分たちは明日、チームのためだけでなく、CCのために勝利することができるだろう」と力強くコメント。そして、一人の野球選手として、友人でもあるチームメイトをいかにしてサポートできるかを考えていることを明かした。
昨年よりは多い24試合に登板した田中だったが、今季も154イニングで規定投球回数にも達しなかった。WHIPは0.994と制球の良さは証明したが、防御率3.51、FIP3.98は満足できる数字ではなかったはずだ。
試合の舞台、ヤンキースタジアムのパークファクターを考えた場合、まずは、試合数を上回る25本も打たれた本塁打を警戒したい。
ニューヨーカーの信頼を勝ち取ることができるか、大一番で真価を問われるマウンドになる。
相手は苦手のヒゲ男
一方のアストロズは、今季20勝8敗、防御率2.48と好成績を収めたダラス・カイケルが先発予定。今シーズン33試合の登板で20勝8敗、防御率2.48と抜群の数字を残した。本拠地では18試合の登板で15勝0敗というメジャー新記録も打ち立てている。
対ヤンキースでも今季2戦投げて2勝負けなし。完封勝ちを含む16イニングを無失点のシャットダウン・イニングを続けている。
カイケルは、開幕前の大方の予想に反し、若手主体のアストロズが最後までア・リーグ西地区の優勝争いを繰り広げたことに触れ、「俺たちはシーズンを通して周囲が間違っていたことを証明してきた。そして、これからもそうなるようにしていく」と意気込みを語っている。
なお、ワイルドカードの勝者は、8日から始まるア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)でカンザスシティ・ロイヤルズと戦う。