データサイト「FanGraphs」のWARによる2023年オフのポジション別フリーエージェント(FA)選手ランキング。捕手に続いて今回はホットコーナーを守る《三塁手》を紹介したい。
MLB移籍情報
ポジション別FA選手ランキング
※ R/氏名/(年齢-fWAR)
①マット・チャップマン(31-7.6)
③ジェイマー・キャンデラリオ(30-3.1)
④ジオ・ウルシェラ(32-2.7)
⑤ジョシュ・ドナルドソン(38-1.6)
1位のチャップマンは今季140試合で打率.240、17本塁打、54打点、OBP.330、OPS.755、OPS+108。キャリア7年間で故障歴も少なくゴールドグラブ賞に4回、フィールディング・バイブル・アワードにも2回輝いている好守のコーナーインフィルダー。
2019年にはシーズン36本塁打をマーク、24本塁打以上を4シーズンで記録している。ダイヤモンドバックスへトレードされたエウヘニオ・スアレスほどではないが通算155本塁打。
ただし、スアレス同様に彼もコンタクト率が悪く2021年には202三振(三振率32.5%)、2022年は170三振(同27.4%)、今季は多少改善したが、それでも165三振(同28.4%)だった。アベレージが低い分、OPSは3年連続.800を下回っている。
それでも今オフはFA三塁手の選択肢がなく、チャップマンには依然として多くのチームから関心が寄せられ、MLB公式サイトでは再契約を狙うブルージェイズのほか、ジャイアンツ、ヤンキース、メッツ、カブス、ドジャース、タイガースなどが移籍先として挙がっている。
ジャイアンツは今オフ、チャップマンにとってアスレチックス時代の恩師でもあるボブ・メルビンが新監督に就任しており、チャップマンの移籍先の最有力候補に挙げる声も多い。
年齢から考えれば3位のキャンデラリオや4位のウルシェラあたりは複数年契約のチャンスが十分にあるだろう。
2位の39歳ターナーや12月に38歳になる5位のドナルドソンは実績はあるのだが、体力の峠を越えた年齢で、争奪戦に敗れたチームのプランBぐらいの選択肢。どう考えても単年契約だろう。
上の5人以外では6位に38歳のエバン・ロンゴリア。ほかに34歳エドゥアルド・エスコバーや二遊間も守っていたジーン・セグラ(33歳)、マット・ダフィーらベテラン内野手たちがいる。
みんな年間を通してホットコーナーを任せるにはインパクトが薄くユーティリティとしての扱いや若手の補佐役的な起用が考えられる選手たちだ。