オーナーからマイナーリーグ関係者まで一堂に会する一大“ジョブフェア”であるウィンターミーティングが12月8日(日本時間9日)からサンディエゴで開催されるが、それを前にレッズが今オフFAとなっていたマイク・ムスタカスと契約に合意した。
MLB契約情報
ESPN.comの記者ジェフ・パッサンが最初に伝えたところによると契約内容は4年6400万ドル。代理人はスコット・ボラス。
Mike Moustakas' deal with the Cincinnati Reds is for four years and $64 million, sources tell ESPN.
— Jeff Passan (@JeffPassan) December 2, 2019
FA市場の停滞を受けてムスタカスは昨年オフ、古巣ブルワーズと1年1000万ドル(べスティング・オプション)で契約。今季は143試合、打率.254、35本塁打、87打点、出塁率.329、長打率.516、OPS.845。今季は初めて二塁を守った。
31歳の三塁手は07年ドラフト1巡目(全体2位)でロイヤルズに入り、11年にメジャーデビュー。強打の三塁手として15年のワールドシリーズ制覇に貢献した。
今オフのFA三塁手は人材が豊富
※【QO】クオリファイング・オファー提示
※Vはべスティング・オプション
()内は年齢/WAR/19年所属球団/19年サラリー
アンソニー・レンドン(30歳/7.0)WSH1800万ドル【QO】
ジョシュ・ドナルドソン(34歳/4.9)ATL2300万ドル【QO】
マイク・ムスターカス(31歳/2.8)※V
アズドゥルバル・カブレラ(34歳/1.9)
トッド・フレイジャー(34歳/1.9)NYM900万ドル
パブロ・サンドバル(33歳/1.0)
ショーン・ロドリゲス(35歳/0.4)
ケイレブ・カワート(28歳/-0.2)
ライアン・フラハティ(33歳/-0.2)CLE100万ドル
ジェッド・ジョーコ(31歳/-0.7)
姜正浩(カン・ジョンホ:33歳/-0.9)
この中で注目は、ナショナルズFAのアンソニー・レンドン。11年6月のMLBドラフトでは、1巡目(全体6位)でナッツから指名を受けた生え抜きで、メジャー7年目の今季は、キャリアハイのシーズンを過ごし、打率.319、34本塁打、126打点、OPS 1.010の好成績をマーク。fWAR 7.0という高い評価を得ている。
3年連続で打率3割以上、90打点以上、OPS.900以上をマークしており、ハーパーが抜けた打撃陣の中核的存在。打点王のタイトルも獲得し、球界を代表するスラッガーに成長している。
2018年から19年の2年間の数字では「三塁手部門」でアストロズのアレックス・ブレグマンに次ぐfWAR 13.2。アスレチックスのマット・チャップマンやロッキーズのノーラン・アレナドよりも上回っている。
ナショナルズは今オフに9人がFAになるが、ワシントン・ポストのバリー・スバルーガ氏によると、ナッツから9月上旬にレンドンに対して総額2億1000万~2億1500万ドルほどの7年契約をオファーしたという。
ブレーブスFAのジョシュ・ドナルドソンも注目のFA三塁手。打率.259、37本塁打、94打点、OPS.900、rWAR6.1、fWAR4.9。
チームにはプロスペクトのオースティン・ライリー三塁手が台頭しつつあり、34歳のドナルドソンは再契約しても大幅ダウンの1年1500~1700万ドルあたりの契約になりそうで、精神的支柱として若いチームには必与な存在だが、実際の契約では長くても2~3年契約ぐらいが落としどころだろう。