まだまだ2021年シーズンは終わっていないが、今オフ( 2021-2022年)フリーエージェント(FA)になる予定のポジション別注目選手を見てみたい。
MLB移籍/契約情報
この夏のトレード・デッドラインでは、オールスター・ブレイク以降に56件ものトレードが成立。その後も数件の移籍が行われ、例年になく激しく動いた。
このオフは、各球団ともどんな補強になるのか、まずはシーズン終了後に契約が満了してFA市場に出てきそうな選手の中から個人的に注目選手を見てみたい。
■FA市場《三塁手》
名前/(所属チーム)/今季の年俸
カイル・シーガー(マリナーズ)2000万ドル※
クリス・ブライアント(ジャイアンツ)1950万ドル
マット・カーペンター(カージナルス)1800万ドル※
ホゼ・ラミレス(インディアンス)1200万ドル※
ジョナサン・ビヤー(メッツ)355万ドル
トッド・フレイジャー(パイレーツ)150万ドル
マット・ダフィー(カブス)100万ドル
※球団オプション
カイル・シーガーに関してはマリナーズが来季の球団オプションを破棄するようだ。地元紙「シアトル・タイムズ」のライアン・ディビッシュ記者が報告している。
11月3日に34歳になるシーガーは今季が7年1億ドルの長期契約の最終年で、来季の契約は球団側に選択権のあるオプション。シーガーにはジャスティン・ホランダーGM補佐がメールを送信して、来季の契約オプションを行使しないことが伝えられた。
シーガーの来季の契約オプションは当初、年俸1500万ドルだったが、打席数などのインセンティブをクリアしたため、2000万ドルまで増額。マリナーズはオプション破棄に伴い、バイアウトの200万ドルをシーガーに支払うことになる。
今季は159試合に出場して自己最多の35本塁打と101打点をマークしたものの、打率は.212、OPSは.723だった。
■ジャイアンツとブライアントの契約にも注目
このポジションは外野や一塁、二遊間などと兼任する選手が多いので三塁が専門職という選手は少ない。
注目はジャイアンツのクリス・ブライアントだろう。ファングラフスのWARでもfWAR3.6で、このポジションのFA選手の中では彼がトップだ。
ブライアントの今季は2球団トータルで打率.265、本塁打25、打点73、OPS.835。メジャー7年間の通算では打率.278、OPS.880だが、成績に浮き沈みがあり、三塁守備も平均点といったイメージ。
二塁と投手、捕手以外の内外野の各ポジションを守っているのでユーティリティーとしてはトップクラスの選手かもしれない。2015年の新人王。オールスターにも4度選出されている人気者。
2018年以外は、ほぼフル出場しているタフさがあり、エンゼルスの三塁手のように長期契約してもすぐに負傷者リスト入りということは考えにくい選手かもしれない。ジャイアンツが彼と契約延長するのか注目だ。