アトランタ・ブレーブスがヒューストン・アストロズを4勝2敗で制してMLB2021年シーズンの世界一に輝いた。
WS2021 ワールドシリーズ
ブレーブスが26年ぶりの世界一
ワールドシリーズは2日(日本時間3日)、GAME6が行われ、ブレーブスが敵地でアストロズに7対0で大勝。シリーズ4勝2敗でワールドシリーズを制した。
1999年以来22年ぶりのワールドシリーズ進出だったが、その時はヤンキースに敗れているため、ワールドシリーズ制覇は1995年以来26年ぶり4度目。
【 #ブレーブス 】アトランタがついに悲願のワールドシリーズ優勝を果たしました🎉🎉🎉 1995年以来、26年ぶりの栄冠になります🏆✨#2021ワールドシリーズ pic.twitter.com/davdpYT9qX
— MLB Japan (@MLBJapan) November 3, 2021
ブレーブスが先に3勝して王手をかけた敵地でのGAME6。ブレーブスは、3回に2番ホルヘソレアー左翼手の3号3ランで先制。5回にダンズビー・スワンソン遊撃手の2号2ラン、フレディ・フリーマン一塁手の適時二塁打で加点した。
■MVPはシリーズ3本塁打のソレア-が獲得
打線では、他にフレディ・フリーマン一塁手が打率.318、打点5、OPS.996と好調。フリーマンは今季のポストシーズンで16試合56打数17安打の打率.304、本塁打5、打点11、OPS1.045。打線の主軸として打ちまくった。
4番のオースティン・ライリー三塁手もワールドシリーズでは25打数8安打の打率.320、打点3で、ブレーブスは2番ソレアーから3番フリーマン、4番ライリーまでがコンスタントに結果を出した。
今シリーズのMVPには3本塁打を放ったホルヘ・ソレアーが選出された。ソレアーはワールドシリーズ史上初となる先頭打者アーチ、第4戦で放った代打決勝アーチ、そして第6戦で放った先制の場外3ラン本塁打。
シリーズ通算では20打数6安打の打率.300、本塁打3、二塁打1、打点6、OPS1.191で、3本の本塁打はいずれもチームに勝利を呼び込むような効果的な一発だった。
投手陣も踏ん張った。先発左腕マックス・フリードが6回を被安打4、無失点とゲームの流れを相手に渡さない好投。ブルペンもタイラー・マツェック、守護神ウィル・スミスとつなぎ、彼らがレギュラー・シーズンの「勝利の方程式」そのままの力を発揮してアストロズの強力打線を完封した。
ドジャース、アストロズを破った堂々たる世界一
ブレーブスはグレッグ・マダックス、ジョン・スモルツ、トム・グラビンらの強力先発陣で制した1995年以来、26年ぶりの世界一。
これまで前身のボストン・レッドストッキングズ、ボストン・ブレーブスなどを含めてワールドシリーズ優勝3回、リーグ優勝は今季を含めて18回。
在籍した日本人選手が少なく日本人には馴染みの薄いチームだが、1991年から2005年まで地区14連覇を達成している東部地区の古豪といったイメージのチームだ。
2001年以降でも、10度ポストシーズンを戦っているが、NLCSまでが最高成績で、ワールドシリーズ進出は今世紀で初進出だった。地区4連覇中で、昨年もドジャースにNLCS(リーグ優勝決定シリーズ)で3勝1敗から3連敗して、ワールドシリーズ進出を逃していただけに、「世界一」がシーズン当初からの目標だった。
■今季は主力が負傷欠場で苦しい前半戦
しかし、今季は若手のエース格マイク・ソローカをアキレス腱の再断裂で5月に欠き、リーグを代表する1番打者ロナルド・アクーニャJr.を右膝前十字靱帯断裂で7月に失うなど、苦しい前半戦が続いた。
その穴を1番代役のエディ・ロサリオや新加入の右腕チャーリー・モートン、新クローザーの左腕ウィル・スミスらが機能して地区4連覇を成し遂げた。
2017年に新規オープンした新スタジアムでのオールスター・ゲーム開催はMLBが政治に介入してコロラド州デンバーに代わったが、ブレーブスはワールドシリーズ制覇という最高の結果をもって本拠地ジョージア州アトランタのファンに応えた。
アトランタ名物のトマホーク・チョップがアストロズに炸裂してアトランタが勝利、終わってみれば痛快な試合だった。
Braves fans have overtaken Houston pic.twitter.com/HJngDzKpl7
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) November 3, 2021
For Atlanta.
For Braves Country.#ForTheA pic.twitter.com/UiL8UNV7MT
— Atlanta Braves (@Braves) November 3, 2021