今季は、開閉式の新球場が完成することもあってア・リーグ西部地区の中では積極補強が目立った。昨年は、同地区ライバルのアストロズに29ゲーム差を付けられて地区3位。15年、16年の地区連覇からポストシーズンには4年間遠ざかっている。昨日の投手力に続いて今回は打撃力を見てみたい。
レンジャーズのおもな補強選手
【先発】
コーリー・クルーバー(トレード)
カイル・ギブソン(FA)
ジョーダン・ライルズ(FA)
【ブルペン】
ニック・グッディ(ウェーバー)
ジョエリー・ロドリゲス(FA/元中日)
【捕手】
ロビンソン・チリーノス(FA)
【内野手】
トッド・フレイジャー(FA)
マット・ダフィー(FA)マイナー契約
【外野手】
ホセ・アドリス・ガルシア(金銭トレード)
MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシやMLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、レンジャーズは、左打者が多い打線に右打ちの強打者を加えることを検討していたようだ。たしかにレンジャーズの打線の中心選手は、秋信守(チュ・シンス)、ジョーイ・ギャロ、ルーグネッド・オドーアなど左打者が多い。
そこで引退した3000本安打の三塁手、エイドリアン・ベルトレイの穴埋めとしてノーラン・アレナドやジョシュ・ドナルドソンの争奪戦に参戦したが撤退。
結局、最後のピースとして、フリーエージェント(FA)のベテラン内野手トッド・フレイジャーと1年500万ドルで契約した。33歳のフレイジャーは、昨季メッツで133試合に出場して打率.251、21本塁打、67打点、OPS.772、fWAR1.9。400打席以上の三塁手はMLB全体で30人いるが、この数字はファングラフスのWARで28位。打率で29位。本塁打数で21位。
ドナルドソンやレンドンなど、この冬は大物三塁手が多かっただけに、野手の補強ではニーズを満たしたとは言えないストーブリーグだった。
【スタメン予想】
1(指)秋信守 左
2(遊)エルビス・アンドルース
3(左)ウィリー・カルフーン 左
4(右)ジョーイ・ギャロ 左
5(中)ダニー・サンタナ 左右
6(二)ルーグネッド・オドーア 左
7(三)トッド・フレイジャー
8(一)ロナルド・グスマン 左
9(捕)ロビンソン・チリーノス
昨年、打率でMLB17位、本塁打16位、得点12位、OPS16位、44本塁打をマークしたジョーイ・ギャロを軸にその前後をウィリー・カルフーン(26本塁打)、ダニー・サンタナ(21本塁打)、ルーグネッド・オドーア(28本塁打)が打つ打線になるが、フレイジャーが入っただけでは、昨年とそれ程変化がなく、迫力不足だろう。
ファームには外野手の全体100位以内のトッププロスペクトが多く、彼らの成長が期待される。
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— THE DIGEST (@THEDIGESTweb) May 3, 2020
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