MLB2020 レンジャーズ戦力分析
今季は、開閉式の新球場が完成することもあってア・リーグ西部地区の中では積極補強が目立った。昨年は、同地区ライバルのアストロズに29ゲーム差を付けられて地区3位。15年、16年の地区連覇からポストシーズンには4年間遠ざかっている。
レンジャーズのおもな補強選手
【先発投手】
コーリー・クルーバー(トレード)
カイル・ギブソン(FA)
ジョーダン・ライルズ(FA)
【ブルペン投手】
ニック・グッディ(ウェーバー)
ジョエリー・ロドリゲス(FA/元中日)
【捕手】
ロビンソン・チリーノス(FA)
【内野手】
トッド・フレイジャー(FA)
【外野手】
ホセ・アドリス・ガルシア(金銭トレード)
【先発ローテーション】
1 コリー・クルーバー 右
2 マイク・マイナー 左
3 ランス・リン 右
4 カイル・ギブソン 右
5 ジョーダン・ライルズ 右
【ブルペン】
CL ホゼ・レクラーク 右
SU ラファエル・モンテーロ 右
SU ブレット・マーティン 左
RP ジョエリー・ロドリゲス 左
RP コディ・アレン 右
RP ニック・グッデイ 右
その他2名
投手力
19年オフのストーブリーグは、現地2019年11月26日にウエーバーでインディアンスからリリーフ右腕のニック・グッディを獲得。
28歳の右腕は6月上旬にメジャー昇格を果たし、39試合に登板して3勝2敗、10ホールド、防御率3.54、奪三振率11.07をマーク。
18年は故障に悩まされたが、17年には56試合で1勝2敗、防御率2.80、WHIP1.08と好成績を残している。
さらに、翌日には、ツインズからFAの先発右腕、カイル・ギブソンと3年3000万ドルの契約に合意。
メジャーキャリア7年で現在32歳のギブソンは、今季ツインズで29先発13勝7敗、防御率4.84、160奪三振をマーク。
デビューした13年を除く6年間で183試合に登板しており、レンジャーズではローテーションの3番手クラスとして多くのイニングを投げてほしい存在だろう。
18年の契約が420万ドルだったので、年平均1000万ドルの契約は、レンジャーズの期待度の高さがわかる。
レンジャーズの先発陣は防御率でリーグ12位(MLB全体25位)。マイク・マイナーとランス・リンにギブソンを加えても、まだまだ優勝を狙える先発ローテーションではない。そこで12月13日にはジョーダン・ライルズと2年総額700万ドルで契約。
そして、インディアンスのエースだった右腕コーリー・クルーバーをトレードで獲得して先発ローテーションをほぼ確定させた。これでレンジャーズは、この冬にスターター3人、ブルペン4人を追加した。
ここにジョー・パランボ(MLBランキングチーム内7位)、ブロック・バーク(同9位)、コルビー・アラード(同11位)といった若手たちが加わる。
ブルペンは昨年MLB21位(防御率)。クローザーのレクラークは27セーブ、防御率3.64だが、他の選手はすべて防御率4点台から5点台。先発ローテーション以外に軟弱だ。そのため12月にNPB中日のジョエリー・ロドリゲスと2年総額550万ドルで契約。
それでもコマ不足だったので、2月に実績のあるコディ・アレンとマイナー契約した。アレンはエンゼルスで散々の成績だったが、バウンスバックに期待したい。
次回はレンジャーズの打撃陣を紹介したい。
《3月21日の再ポストです》