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【MLB移籍情報】先発投手が動き出してきたMLB移籍市場

 

サンディエゴで始まるMLBウィンターミーティングを前に移籍市場も動き出してきた。

 

MLB移籍情報

 

オリオールズがベテラン右腕と契約

 

現地12月3日(日本時間4日)、オリオールズがメジャー10年目のベテラン右腕カイル・ギブソンと1年契約で合意したことを複数のメディアが伝えている。金額などの詳細は日本時間4日17時の時点では不明。

 

 

MLB公式サイトなどによるとオリオールズは、今季先発ローテーションの中心だったジョーダン・ライルズ(32試合、179イニング、12勝11敗、防御率4.43)がFAで流失し、先発ローテーションで計算できる投手の獲得が補強ニーズだ。

 

35歳のギブソンは、今季フィリーズで31試合に登板して167.2イニング、10勝8敗、防御率5.05、144奪三振をマーク。

 

ただ、それでも上位を目指すにはまだまだ先発投手の頭数が不足しており、さらなる補強が必要だろう。

 

 

 

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はオリオールズが、フィリーズからFAのノア・シンダーガードの獲得にも動く可能性があるとしている。

 

 

レイズも先発投手を補強

 

現地12月2日(日本時間4日)にはレイズが、フィリーズからFAの右腕ザック・エフリンと3年総額4000万ドルで契約合意。

 

2023年と24年が年俸1100万ドル、25年が年1800万ドルと報じらているが、これは、スモール・バジェット(低予算)のレイズとしては総額で球団史上最高額のFA契約らしい。

 

年平均では2018年12月にチャーリー・モートンと結んだ2年3000万ドル(年平均1500万ドル)が最高額だ。

 

 

 

28歳のエフリンは、今季フィリーズで20試合(うち13先発)に登板して75.2イニング、3勝5敗1セーブ、2ホールド、防御率4.04、65奪三振をマーク。

 

特筆すべきスタッツではないが、与四球率が昨季1.36、今季1.78と良く、過去には2年連続で2ケタ勝利をマークした実績がある。

 

フィリーズではブルペンも経験しているが、レイズでは契約金から判断して先発ローテーションの一角を期待されての契約だろう。

 

この2件は、レンジャーズとジェイコブ・デグロームが結んだ5年総額1億8500万ドルの契約と比較するとオリオールズやレイズファンに悪いが、各ディビジョンにインパクトを与えるような契約ではない。

 

ただ、メジャーの移籍市場もそろそろ動き出したことを感じさせるニュースだろう。