メジャーリーグはロックアウト中だが、新シーズンに向けてコーチ陣のオーガニゼイションは進んでいる。
MLB球団人事 レンジャーズ
レンジャーズは7日(日本時間8日)、メジャーで12年間プレーした元捕手ニック・ハンドリー氏がGM付特別補佐に就任したことを発表した。
昨季は60勝102敗で約50年ぶりにシーズン100敗という屈辱のシーズンを記録したレンジャーズだが、昨年10月にはベンチコーチのドン・ワカマツ氏と打撃コーチのルイス・オルティス氏を解任。
とくに昨季は打撃陣がチーム打率でMLB30球団中29位、OPSは同30位、得点は同28位と低迷。
(投手力も低レベルだが)その責任をとって監督を支える参謀役のベンチコーチだったワカマツ氏と打撃コーチのオルティス氏が解任された。
以前にも紹介したが、クリス・ウッドワード監督とは契約を延長。新コーチ陣のオーガニゼイションを進めていた。
今回GM付特別補佐に就任したハンドリー氏は38歳。元投手だったクリス・ヤングGMとは2008年から10年にパドレスでバッテリーを組んでいた元チームメイトだ。また、2020年にはMLB事務局で同僚だった。
現役時代は捕手で、2005年にアリゾナ大からドラフト2巡目でパドレスに入団。オリオールズ、ロッキーズ、ジャイアンツ、アスレチックスとわたり12年間プレー。
2017にはアスレチックスの一員としてマリナーズとの日本開幕戦にスタメン出場しているが、同年6月8日のレンジャーズ戦がメジャーでの最終出場となった。
メジャー12年間の通算成績は974試合に出場し、打率.247、93本塁打、376打点、OPS.704だった。
■レンジャーズの新コーチ陣
新コーチ陣には、ドニー・エッカー氏がベンチコーチに就任。昨季までレッドソックスの打撃コーチだったティム・ハイヤーズ氏を打撃コーチとして採用。
現地6日にはブレット・ヘイズ氏のブルペンコーチ昇格などを発表。ヘイズ氏は2018年から昨季まで同球団でコーディネーター職を務めていた人物。選手とのコミュニケーションをアップさせていく狙いがあるのだろう。
さらにドジャース傘下を含め、様々なカテゴリで打撃コーチを務めたセス・コナー氏を打撃コーチ補佐にしたことも発表。ティム・ハイヤーズ新打撃コーチと共に攻撃力アップを目指す。
■再建期のレンジャーズ
チームの顔で通算3000本安打を達成したエイドリアン・ベルトレ三塁手も引退。今季38本塁打のジョーイ・ギャロも夏にヤンキースにトレード。エルビス・アンドルスや秋信守らも退団して、自慢だった打線も影を潜めた。
再建期のレンジャーズは、キューバ出身のアドリス・ガルシア外野手やアイザイア・カイナーファレファ内野手などが成長途中で厳しい時期に託されたコーチ陣はすぐに結果が出るわけでもなく大変だ。
来季は新スタジアムが完成して3年目。テキサスは個人的に好きな州だけにレンジャーズには何とか上位に食い込んでほしい。