【MLB移籍情報】各チームの補強最優先事項は？ NL東部地区編

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2019年オフ各チームの補強最優先事項は？NL東部地区編

ワールドシリーズが終了したが、メジャーリーグでは既に水面下でストーブリーグが動き出している。ここでは、各チームの編成におけるプライオリティー（最優先事項）をMLB.comの記事をもとに紹介していきたい。前回はアメリカンリーグの3地区を紹介したので、今回からはナショナルリーグ（NL）を紹介したい。

　ブレーブスはジョシュ・ドナルドソンとの再契約を目指していることが報じられている。再建期にもかかわらず若手が台頭し2年連続で地区を制したブレーブスだが、ブレーブスに1年契約で加入したドナルドソンは今季、37本塁打、97打点、OPS.900とカムバック賞にも相当するような数字を残した。サードにはオースティン・ライリーというチーム内MLB5位、BP2位という15年のドラフト1巡目戦力均衡ラウンドA（全体41位）のプロスペクトがいるが、今季の123打席で打率.150、4本塁打、52三振に終わっており、彼が成長するまではドナルドソンような実績のあるベテランの存在が必要だ。

　MLBネットワークのジョン・ヘイマンはブレーブスがドナルドソンとの再契約を目指していることを報じたが、34歳になる選手に複数年契約は長くても2年～3年で、指名打者制度の無いナ・リーグでは起用法が限定されるので、1年2300万ドルで契約したドナルドソンとの交渉の行方の注目だ。

マーリンズ

　リリーバーのチーム防御率4.97（MLB25位）、WARではMLB最低の30位。ブルペンの強化が優先事項。セットアッパー、クローザーなど各分野で整備が必要だ。

メッツ

　MLB.comの記事ではセンター（中堅手）の獲得を優先事項に挙げている。今季はブランドン・ニモが正中堅手だったが、打率.221、8本塁打、29打点、WAR0.9ではあまりにも非力だ。ライトはマイケル・コンフォート（33本塁打、92打点、OPS.856）、レフトはJ.D.デービス（22本塁打、57打点、OPS.895）。ほかに、両かかとの手術でシーズン全休したヨエニス・セスペデス外野手（20年2950万ドル）がいるが、彼が復活したとしてもセンターは守れない。スターリング・マルテをパイレーツが放出（クラブオプション1150万ドルを破棄）すればねらい目だが、センターを欲しがるチームは複数ある。

ナショナルズ

　ワシントン・ポストのバリー・スバルーガによると、ナショナルズは9月上旬にレンドンに対して総額2億1000万～2億1500万ドルほどの7年契約をオファーしたという。チームの生え抜き選手で、146試合、打率.319、44二塁打（リーグ1位）、34本塁打、126打点、OPS1.010の成績を残し、打点王のタイトルを獲得したコーナー・インフィルダーとの引き留め工作が最優先事項。