MLB契約情報
19年-20年のクオリファイング・オファー
2012年-13年シーズンオフから始まったクオリファイング・オファー(QO)。今季のQOは1780万ドルに設定されている。
昨年のQOは7名の選手たちが提示された。昨年は下記の7人が提示されドジャースの柳賢振だけが受け入れたが、ほかの6人は拒否した。柳賢振は2018年の年俸が783万3333ドル、A.J.ポロックが同775万ドル、ヤスマニ・グランダルが同790万ドルでそれと比較して大幅アップの提示額だった。
QOの最初のシーズンは黒田博樹を含む9名で提示額は1330万ドルだった。これまで80名が提示され、ほとんどが拒否。受け入れたのは6名だけ。
昨年QOを提示された選手
ダラス・カイケル(アストロズ)
パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)
A.J.ポロック(ダイヤモンドバックス)
ヤスマニ・グランダル(ドジャース)
柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)
クレイグ・キンブレル(レッドソックス)
QOとは、今季終了後にフリーエージェント(FA)となる選手に対し、所属球団が優先的に翌年の1年契約を規定額でオファーできる制度。
選手は10日以内にQOを受け入れるか否かを球団に伝える。QOを拒否された球団は、選手が流出する保証としてドラフト指名権が手に入る。また、QOを拒否した選手とFA契約した球団はドラフト指名権をその球団に譲渡することになる。
シーズン中にトレードされた選手および以前にQOを提示された選手は除外される。
19年シーズン中にトレードされた選手
ニコラス・カステヤノス(カブス)、ヤシエル・プイーグ(インディアンス)、トラビス・ダーノー、エリック・ソガード(共にレイズ)、ホーマー・ベイリーとタナー・ロアーク(A's)、コーリー・ディッカーソン(フィリーズ)、フランシスコ・セルベーリ(ブレイブス)、マーティン・マルドナード(アストロズ)
以前にQOを提示された選手
ダラス・カイケル(ブレイブス)、エドウィン・エンカーナシオン(ヤンキース)、柳賢振、ラッセル・マーティン(ドジャース)、ヤスマニ・グランダル、マイク・ムスタカス(ブルワーズ)、ハウィー・ケンドリック(ナショナルズ)、マット・ウィータース(カージナルズ)、アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)、ブレット・アンダーソン(A's)
19年-20年のQO候補者
( )ポジション
アストロ:
ゲリット・コール(SP)
ジョシュ・ドナルドソン(3B)
マルセル・オズーナ(OF)
ジャイアンツ:
マディソン・バムガーナー(LHP)
ウィル・スミス(LHP)
アンソニー・レンドン(3B)
アロルディス・チャップマン(LHP)
ディディ・グレゴリウス(SS)
メッツ:
ザック・ウィーラー(RHP)
ツインズ:
ジェイク・オドリッチ(RHP)
ホセ・アブレイユ(1B)
その他、レッドソックスのJD.マルティネス(DH)やナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ(RHP)は残りの契約をオプトアウトすればFAになり、提示される可能性がある。
また、メッツのトッド・フレイジャー(3B)、ホワイトソックスのイバン・ノバ(RHP)、カージナルスのマイケル・ワカ(RHP)、アダム・ウェインライト(RHP)、パイレーツのメルキー・カブレラ(OF)らは可能性が低いと予想される。
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