MLB メジャーリーグ物語

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千賀メジャー初登板初勝利!指揮官が千賀のレジリエンスを高く評価

 

メッツ千賀滉大投手が、敵地でのマーリンズ戦にメジャー初先発し、メジャー初勝利を挙げた。

 

MLB2023 千賀メジャー初登板

 

千賀のゴーストフォークが冴える!

 

メッツが2点の先制した展開だったが、千賀は立ち上がりの初回、メジャー公式戦の初登板という緊張するシーンで連続長短打による1点を失い、さらに連続四球で無死満塁のピンチを背負った。


それでも、5番ユリ・グリエル、6番ヘスス・サンチェスを伝家の宝刀「お化けフォーク」で連続空振り三振に切って取った。7番ジョン・バーティーをライトフライに仕留め、最少失点で切り抜けた。


千賀は「本当に緊張した。足が幽霊のように(不安定に)なった」とデビュー戦を振り返った。ただし、その後の3回、4回は三者凡退と危なげない投球を披露した千賀。


MLB公式サイトによるとメッツの名将バック・ショーウォルター監督は千賀のレジリエンスを高く評価したという。

 

 


レジリエンスやハーディネスは「ストレスに直面しても傷つかない力」を意味する。「圧を跳ね返す」という意味でも使われるが、困難な状況などにうまく適応する適応力のことだ。


また、メッツの地元紙「ニューヨーク・ポスト」が伝えたところによると、リンドーア遊撃手が初回のピンチで「俺がついているぞ。謝らなくていいんだ」と励ましたという。千賀本人も「ずっと声をかけてくれた」と、仲間の支えが大きかったことを振り返った。

 

 

球数制限に厳格なメジャーではシーズン序盤から高価な先発ローテーション投手たちには無理をさせずこの日の千賀も90球に達する手前の88球で降板させたが、千賀は5.1イニングで被安打3、奪三振8、与四球3、失点1の好投でチームの勝利に貢献した。