勝ち星は投手の評価には関係ないと考えているほうだが、それでも投手たちにとっては小さなご褒美だろう。大谷翔平は自らのボールで試合を始め自らのバットで道を切り拓いている。
大谷翔平NEWS
エンゼルス の 大谷翔平投手は現地5日(日本時間6日)、敵地シアトルでのマリナーズ 戦に「3番・投手兼DH」で先発登板し、6イニング111球(ストライク64)を投げて被安打3、失点1、奪三振8、与四死球6で今季初勝利を挙げた。
自らのバットで決めた今季初勝利
投手大谷の調子はイマイチだった。ナイトゲームの後の平日(午後1時10分スタート)の試合は調整も難しいのかもしれない。
この日の大谷は序盤から制球が悪く走者を背負うケースが多かった。その分、イニング数の割には球数も多くなった。珍しい投手と打席でピッチクロック違反があった。
ただし、さすがの修正力で4回以降は立ち直り5、6回は3者凡退に抑えた。
〜大谷翔平シーズン成績〜
— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) April 5, 2023
【投手大谷】
防御率0.75 1勝0敗
投球回数12回
奪三振18個
奪三振率13.5
WHIP1.00
【打者大谷】
打率.286
本塁打2本
打点6
OPS.971#大谷翔平 #エンゼルス
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三塁線へ技ありのタイムリー
この日は打者での痺れるシーンをピックアップしたい。ハイライトは2点リードの7回(第4打席)だろう2死一、二塁の場面で大きく空いた三塁線に転がす技ありの一打だった。結果的にはこれが勝利打点となった。
剛腕ムニョスの87.9マイルのスライダーを反対方向に流した打球だった。大谷の持ち味は薄れるが、あそこへ打てれば3割後半のアベレージも夢ではない。
直前に前を打つトラウトの内野安打で懸命に走る姿を見て、勝利への執念が大谷を掻き立てたのかもしれない。
大谷翔平選手の
— 【SS】大谷速報&スポーツ速報 (@30R9gmaMUy3guDJ) April 5, 2023
第4打席はタイムリーヒット!
打者大谷が投手大谷を援護🔥
トラウト大谷連続タイムリーで4-1
①四球
②レフトフライ
③四球
④タイムリーヒット#大谷翔平 #エンゼルス
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試合後の大谷は「欲を言えば、もっとしっかりした当たりが打ちたかったですけど」としながらも「ある程度いいところに飛んで、それなりに追い込まれた中で、ああいう厳しいボールにバットが当たるっていうのは、それなりに良いスイングパス(スイング軌道)を通ってるんじゃないかなと思うので、状態的には悪くはないかなと思います」と冷静に自己分析していた。こういうところが大谷のクールなところだ。
また、この試合では大谷が先制された直後の攻撃でローガン・オホッピー捕手が逆転の2号2ランを放っていることも付け加えておきたい。現時点でチーム打点王だ。
オホッピーはこのままいけば新人王候補にも入ってくるだろう。