MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平6回111球1失点で今季初勝利 自らのバットで決勝打

 

勝ち星は投手の評価には関係ないと考えているほうだが、それでも投手たちにとっては小さなご褒美だろう。大谷翔平は自らのボールで試合を始め自らのバットで道を切り拓いている。

 

 

大谷翔平NEWS

 

 

エンゼルス大谷翔平投手は現地5日(日本時間6日)、敵地シアトルでのマリナーズ 戦に「3番・投手兼DH」で先発登板し、6イニング111球(ストライク64)を投げて被安打3、失点1、奪三振8、与四死球6で今季初勝利を挙げた。

 

自らのバットで決めた今季初勝利

 

投手大谷の調子はイマイチだった。ナイトゲームの後の平日(午後1時10分スタート)の試合は調整も難しいのかもしれない。

 

この日の大谷は序盤から制球が悪く走者を背負うケースが多かった。その分、イニング数の割には球数も多くなった。珍しい投手と打席でピッチクロック違反があった。


ただし、さすがの修正力で4回以降は立ち直り5、6回は3者凡退に抑えた。

 

 

 

三塁線へ技ありのタイムリ

 

この日は打者での痺れるシーンをピックアップしたい。ハイライトは2点リードの7回(第4打席)だろう2死一、二塁の場面で大きく空いた三塁線に転がす技ありの一打だった。結果的にはこれが勝利打点となった。


剛腕ムニョスの87.9マイルのスライダーを反対方向に流した打球だった。大谷の持ち味は薄れるが、あそこへ打てれば3割後半のアベレージも夢ではない。


直前に前を打つトラウトの内野安打で懸命に走る姿を見て、勝利への執念が大谷を掻き立てたのかもしれない。

 

 


試合後の大谷は「欲を言えば、もっとしっかりした当たりが打ちたかったですけど」としながらも「ある程度いいところに飛んで、それなりに追い込まれた中で、ああいう厳しいボールにバットが当たるっていうのは、それなりに良いスイングパス(スイング軌道)を通ってるんじゃないかなと思うので、状態的には悪くはないかなと思います」と冷静に自己分析していた。こういうところが大谷のクールなところだ。

 

また、この試合では大谷が先制された直後の攻撃でローガン・オホッピー捕手が逆転の2号2ランを放っていることも付け加えておきたい。現時点でチーム打点王だ。

 

オホッピーはこのままいけば新人王候補にも入ってくるだろう。