ドジャースは22日、マックス・マンシー内野手と1年1350万ドルで来季の契約を延長したと発表した。2024年は球団側が選択権を持つ契約だ。
メジャーリーグ契約情報
来季33歳になるマンシー。MLBサービスタイムは5.027で今季終了後にフリーエージェント(FA)の権利を獲得するが、今回の契約は2023年が1350万ドル、2024年が1000万ドルの球団オプションになっているようだ。
The incentives in Max Muncy's club option for 2024 are based off plate appearances the year before (2023), per source:
— Fabian Ardaya (@FabianArdaya) August 23, 2022
$250,000 at 50, 250, 300, 350 PA
$500,000 at 400, 450 PA
$1,000,000 at 500, 550 PA
また、2024年の年俸にはインセンティブが付いており、50、250、300、350打席をクリアするごとに25万ドル。400、450打席で50万ドル。500、550打席オーバーで100万ドルがプラスになる。
今季の前半は打率.164、本塁打9、OPS.639と極度の不振だっただけに、同じように成績不振なら出場機会が減り出来高に影響するという契約内容だ。
ただし、8月に限ればまだ16試合だけだが打率.328、OPS1.185と調子を取り戻しているようだ。
マンシーは2015年にアスレチックスでメジャーデビュー。2017年にDFA。その年の4月にマイナー契約でドジャースに移籍し、2018年にメジャー契約を結び前半で22本塁打を放ち、初めてホームランダービーにも出場した。
スター軍団のドジャースでは一塁、二塁、三塁、時には指名打者にも入る便利屋。
キャリア平均で四球率15.1%。35本塁打以上を3シーズンもマークしている長距離砲だが、調子にムラがあり、対左投手OPS.604というのが難点。
ドジャースは、マンシーとジャスティン・ターナー内野手の両方に対して球団オプションを保持しているが、トレア ・ターナー内野手(兼外野手)は数か月以内にFAになる予定。
とくにトレア・ターナーはFA市場で評価が高い選手で、今季は2100万ドルだが再契約は中期の大型契約になりそう。
今回の契約では、今季もワールドシリーズ制覇を狙って地区首位を独走中のドジャースが、オフの戦力流失を防ぎつつも選手の特性を見抜いた巧みな契約だといえる。
スター選手が多いドジャースだが、その大金を投資したスターたちの脇を固める便利屋の価値も認識している。
長期契約で選手を抱え、ペイロールを圧迫した挙句、最後の数年は不良債権化してロースターを空けるために損切りしているどこかの球団との違いを感じる。