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【MLB移籍情報】このオフ動向が気になる選手たち 《ドジャース編》

 

メジャーリーグワールドシリーズアストロズが3勝2敗で王手をかけたが、ここでは今オフから2023年にかけて移籍市場で注目の選手たちを球団別に紹介したい。今回はドジャースにスポットを当てた。

 

MLB移籍情報

 

 

フリーエージェト(FA)選手たちはメジャーリーグ選手会からシーズン全日程終了後に公示されるが、ここでは個人的に気になる注目選手に絞って紹介していきたい。

 

※C=クラブ(球団)オプション・・・球団が選択権を持つオプション

※M=ミューチュアル(相互)オプション・・・相互の同意が必要なオプション

※V=ベスティングオプション・・・一定の数字を出せば権利が確定するオプション

※P=プレイヤーオプション・・・選手が選択権を持つオプション

※O=オプトアウト・・・権利を破棄すること

 

 

ドジャースで注目のFA選手 

 

クレイトン・カーショー(SP)今季1730万ドル

トレイ・ターナー(SS)今季2100万ドル

ジャスティン・ターナー(3B)今季1600万ドル ※C

 

 

 

MLB公式サイトが10月17日(日本時間18日)、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長がこのオフに下さねばならない大きな決断について報じた。

 

まずは、昨年に続きFAになる通算197勝のクレイトン・カーショー投手の去就。カーショー自身は地区シリーズで敗れた後、「来季もプレーする予定」と話しているので再契約に注目したい。

 

 

カーショーの昨年のオフは①故郷に近いテキサスのレンジャーズ②ドジャース残留、あるいは前腕のケガが治癒しなければ③引退の可能性も噂された三択だった。

 

そして再契約した今季は22試合126イニングで12勝3敗、137奪三振防御率2.28、bWAR3.8の好成績を残した。


ただ、今季も2回負傷者リストに入り計57日間欠場している。腰に持病があり直近の2年間は年平均22試合の先発に終わっている。

 

ドジャースは、チームに貢献してきた彼の15年間をリスペクトして今季の年俸1700万ドルにどれだけ加算して再契約のオファーを出すのか注目したい。昨年もそうだったが、早めに決まりそうな気がする。

 

トレイ・ターナー内野手はFA市場で評価が高いので流出する可能性も高い。メジャー8年間で平均打率.302、出塁率.355、長打率.487、OPS.842 。今季も打率.298、21本塁打、27盗塁、WAR4.9の活躍で大型の複数年契約が予想される。

 

二遊間と外野も守った経験があるユーティリティでもあり、バランスの取れたプレーヤーなので再契約して欲しいが、フロリダ州出身のターナー東海岸のチームでプレーすることも考えられるという報道もあり、再契約は不透明だ。

 

この11月に38歳になるジャスティン・ターナー三塁手は来季1600万ドルの球団オプション(バイアウト200万ドル含む)。

 

この2年間で8日間欠場しただけなので球団オプションは行使すると思うが、NLDSではマックス・マンシーが三塁に入りターナーはほとんど指名打者として起用されていた。彼も指名打者制の恩恵を受けている選手の一人だ。

 

ドジャースがジャッジに熱い視線

 

MLB公式サイトは24日(日本時間25日)、「Here are 5 possible landing spots for Judge」(ジャッジの着地点として考えられる5球団」というタイトルで記事を公開した。


それによるとジャッジの来季の年俸を野手としては最高額であるマイク・トラウトエンゼルス)の12年総額4億2650万ドル(年平均3554万1667ドル)を超えると予想。その上で獲得可能な5球団をピックアップ。


ヤンキースと再契約する可能性がもっとも高いが、その他、出身地に近いジャイアンツ、資金力のあるメッツ、ドジャースレッドソックスの4球団を挙げている。

 

 

とくに、MLB公式サイトのマーク・ファインサンドは「ドジャースがジャッジの獲得に真剣に動く可能性がある」と指摘。

 

その場合、ドジャースは同じポジションのムーキー・ベッツをセカンドにコンバートするプランまで用意しているという。

 

ベッツは今季もセカンドで7試合に出場。もともと二塁手としてプロ入りした選手だ。これまで5シーズンで計30試合ほどだが、9月には「二塁手でプレーすることは、僕がこれまでずっと続けてきたことだ」と話しており、再転向に支障はないと云うことらしい。

 

しかし、こんな奥の手のようなことをしなくてもジャッジかベッツを中堅手で使うことのほうがスムーズな編成だろう。

 

その上で伸び悩んでいる2019年MVPのコディ・ベリンジャー(1810万ドル)を第4の外野手としてベンチに置く手もある。

 

その場合はベリンジャーを一旦はノンテンダーFAにしてダウン提示で再契約という事も考えられる。


早くも様々な憶測が飛び交うストーブリーグだが、ジャッジと大谷はMVP争い以外でも注目選手といえそうだ。