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【MLB移籍情報】レンジャーズの先発左腕ペレスがQOを受託する可能性?

 

今オフのクオリファイング・オファー(QO)は昨年と同数の14人の選手に提示されたが、その回答期限が迫ってきた。
 

 

MLB移籍情報

 

クオリファイング・オファー(QO)提示選手の動向に注目!

 

何度か紹介したが、今オフのQO提示額は1965万ドル(約27億円)。14名の中には、予想通りヤンキースアーロン・ジャッジやメッツのジェイコブ・デグロムも含まれていた。

 

このオファーに関しては、これまでも110人中11名の選手が提示を拒否してきたが、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによるとレンジャーズの先発左腕マーティン・ペレス投手が受け入れるかもしれないという。

 

 

来年4月に32歳になるペレスは、今季、単年400万ドルの契約でレンジャーズに復帰。

 

2014年以来の被本塁打率0.5とキャリアハイの奪三振率7.7をマークして32試合で196.1イニング、防御率2.89、FIP3.26。

 

400万ドルという年俸から見てもわかるようにこれはサプライズな活躍でレンジャーズの弱い先発ローテーションの中核として活躍した。

 

1年間のオファーを受け入れても、必ずしもレンジャーズとの最終的な複数年契約が閉ざされるわけでもなく複数年契約の可能性について交渉を続けることができる。

 

 

 

■クオリファイング・オファーを提示された14選手

 

ダンズビー・スワンソン(ブレーブス

ウィルソン・コントレラス(カブス

タイラー・アンダーソン(ドジャース

トレイ・ターナードジャース

 ジョク・ピーダーソン(ジャイアンツ)

 カルロス・ロドン(ジャイアンツ)

 クリス・バシット(メッツ)

 ジェイコブ・デグロム(メッツ)

 ブランドン・ニモ(メッツ)

 マーティン・ペレス(レンジャーズ)

 ザンダー・ボガーツ(レッドソックス

 ネイサン・イオバルディ(レッドソックス

 アーロン・ジャッジ(ヤンキース

 アンソニー・リゾ(ヤンキース

※選手名の後は今季所属チーム

 

 

 

 クオリファイング・オファーとは?

 

メジャーリーグファンの方ならご存じの方も多いと思うが、この制度は、せっかく育てた選手をFA制度で簡単に流出してしまう事を防ぐために2012年から導入された制度。

 

提示額の設定は、その年の年俸上位125選手の平均額を規定額としている。

 

球団からのQO提示を拒否した選手を獲得した場合、獲得球団は翌年のドラフト上位指名権を提示球団に譲渡しなければならず、不公平な流出を防ぐために、多少は元の所属球団にメリットがあるように考え出された。

 

ただし、1年だけの契約で、QO提示を拒否して他球団と複数年契約を結ぶ選手も多い。

 

その動向は、移籍市場に影響を及ぼすことが多く昨季までQOを提示された選手は110人で、受け入れた選手はわずか11人しかいない。 


日本人選手ではヤンキース黒田博樹が2012年と13年に球団の提示を拒否した後、規定額より高い年俸で再契約し、マリナーズ岩隈久志は2015年に提示を拒否した結果、規定額より低い年俸で合意している。 


 昨年の労使交渉では、選手会側は廃止を要求していたが、廃止決定が先送りされ今季も存続している。

 

ただし、この制度もその後の機構側と選手会の労使協定で多少は緩和されて以前ほどデメリットは少なくなったように感じる。
 
また、シーズン途中の移籍選手は対象外で、球団側が提示できるのは1回だけに制限され、過去に提示された選手は対象外になることも決められている。

 

今オフではジョシュ・ベルパドレス)、アンドリュー・ベニンテンディヤンキース)、ホセ・キンタナカージナルス)らがそれに該当する。