2021年にインパクトを残したルーキーたちを紹介するシリーズ第2弾。ここで紹介する選手は今季も活躍が期待される注目選手だ。
MLBルーキー情報
メジャーリーグのルーキー・カテゴリーの中でシーズンの約60%にあたる96試合以上に出場したルーキーは19人しかいない。
一番多く出場したのは、レッズのジョナサン・インディア二塁手で150試合、次が第1弾で紹介したレンジャーズのアドリス・ガルシア外野手とカージナルスのディラン・カールソン外野手の149試合。
今回は、カージナルス期待の新人ディラン・カールソン外野手を紹介したい。
ディラン・カールソン
23歳のカールソンは、カージナルスの2016年1巡目追補(全体33位)。カージナルス傘下のマイナーで順調に成長して階段を上がり、2019年7月にはオールスター・フューチャーズゲームにも出場している。
マイナーリーグでの3年間は四球率11.6%で選球眼の良さも大きな武器だろう。
2020年にデビュー。デビューイヤーは35試合に出場して打率.200、本塁打3、打点16、盗塁1だったが、2年目の2021年は149試合で打率.266、本塁打18、打点65、OPS.780の好成績を残し、新人王投票では3位に入った。
期待通りに成長している若手だが、左投げのスイッチヒッターで、四球率も9.2%と高く1番打者としてチームに貢献できそうだが、盗塁数は2020年1、2021年2と少ない。
右翼での守備機会が一番多かったが、UZR/150の+6.4は、まずまずの及第点だ。ブルワーズのイエリッチのように今後、メジャーリーガーの体格になってパワーもアップすれば主軸を打てる選手になりそうだ。
カージナルスは、トミー・エドマンというメジャーキャリア3年で今季30盗塁をマークし、守備でも二塁で20021年のゴールドグラブ賞を受賞した26歳の若手も台頭している。
毎年地区で上位をキープしながらFAに大金を使うわけでもなく内部育成でチームを強化する姿勢は共感できる。