MLB公式サイトによる最新のロースター予想
今回もナ・リーグ中部地区のセントルイス・カージナルスにスポットを当てたい。激戦が予想される地区だ。
カージナルスは球団創設1882年、ワールドシリーズ優勝11回の名門チーム。セントルイスはアメリカでも「ベースボールタウン」として有名な街だ。その象徴がカージナルス。以前はNFLのカージナルスもあったがアリゾナ州にフランチャイズが移転してしまった。
アレナードがトレードで加入、モリーナと再契約
全体的にスローな展開の2020年から21年にかけてのオフシーズンだったが、カージナルスも1月の最終週まで大きな動きはなく2月前半の11日間で3つの動きがあった。
①スーパースターのノーラン・アレナ-ドを獲得。
②アダム・ウェインライトと再契約。
③ヤディアーモリーナと再契約。
今オフFA市場は、予想契約額を下回る選手が多かった。その一方で、トレードは例年以上に活発だった(下記参照)。ノーラン・アレナードの場合もそうでで、このブログでも当然紹介したが、1対5の大型トレードだった。
他にカージナルスはレジェンドとも言うべきヤディアー・モリーナ捕手と契約を延長した。そして、彼と相性の良い右腕アダム・ウェインライトとも契約を延長した。
38歳のモリーナは1年900万ドル。39歳のウェインライトとは1年800万ドルで再契約した。この契約には、オプションとして全球団へのトレード拒否権と、最大77万5000ドルの出来高が含まれている。
主要なトレード移籍選手
12月2日 ホゼ・イグレシアス(遊撃手/オリオールズ→エンジェルス)
12月7日 ライセル・イグレシアス(リリーフ投手/レッズ→エンジェルス)
ランス・リン(先発投手/レンジャーズ→ホワイトソックス)
12月24日 ジョシュ・ベル(一塁手/パイレーツ→ナショナルズ)
ブレイク・スネル(先発投手/レイズ→パドレス)
1月7日 フランシスコ・リンドーア(遊撃手/インディアンス→メッツ)
カルロス・カラスコ(先発投手/インディアンス→メッツ)
1月25日 アダム・オッタビーノ(リリーフ投手/ヤンキース→レッドソックス)
2月1日 ノーラン・アレナード(三塁手/ロッキーズ→カーディナルス)
2月4日 デクスター・ファウラー(外野手/カーディナルス→エンジェルス)
2月10日 アンドリュー・ベニンテンディ(外野手/レッドソックス→ロイヤルズ)
カージナルスのロースター予想
■捕手: ヤディアー・モリーナが正捕手なのは当然だが、控えは26歳アンドリュー・キズナー。タイラー・ハイネマン、アリ・サンチェス。
■一塁手: 18年オフにロッキーズから来たポール・ゴールドシュミット
■二塁手: トミー・エドマン。またはベテランのマット・カーペンター。
■遊撃手: ポール・デヨング。彼は、COVID-19の陽性診断の影響を受けながら、2020年に3本塁打、25打点、打率.250だった。
■三塁手: ノーラン・アレナド。
■外野手: 左翼手がタイラー・オニール、中堅手ハリソン・ベイダー、右翼手ディラン・カールソン。豪華な内野陣と比較して外野手は、若く実績がない。
タイラー・オニールは2020年のゴールドグラブ賞。ディラン・カールソンは、2016年のMLBドラフト1巡目追補(全体33位)でカージナルスが指名したプロスペクト。第4の外野手はジャスティン・ウィリアムズか25歳のレーン・トーマス。
■ユーティリティ: マット・カーペンター、エドムンド・ソーサ。マット・カーペンターはかーじなるすで11年目。守備ではユーティリティ・インフィールダーとして様々なポジションで出場した経験があるが、正二塁手としてスタートする可能性もある。
予想される打線
1(二) トミー・エドマン
2(一) ポール・ゴールドシュミット
3(三) ノーラン・アレナード
4(遊) ポール・デヨング
5(捕) ヤディアー・モリーナ
6(右) ディラン・カールソン
7(中) ハリソン・ベイダー
8(左) レーン・トーマス
アレナードが加入したとは言えデクスター・ファウラー、コルテン・ウォンが移籍した打線は未知数の部分が多い。若手外野手の成長がカギだが、昨日もお伝えした先発ローテーションのケガ人をどう埋めるか、混戦の中部地区だが、カージナルスの戦力低下で、さらに優勝争いが分からなくなってきた。
▽Information source
Opening Day roster predictions, version 2.0
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=36460