MLB公式サイトによる最新のロースター予想
MLB公式サイトが「Opening Day roster predictions, version 2.0」というタイトルで今季開幕ロースターの予想記事を更新している。
このブログでも時期早々かもしれないが、個人的に気になる球団の開幕メンバーを紹介してきた。時期早々というのはスプリングトレーニングが深まるにつれて故障者が出て40人枠の最後の数人は入れ替わるからだ。
ましてやアクティブ・ロースターといわれる開幕ロースター(ベンチ入り)の26人は予想が困難なことを了承していただきたい。
先発ローテに故障が多いカージナルス
前回のシンシナティ・レッズに続いて今回もナ・リーグ中部地区のセントルイス・カージナルスにスポットを当てたい。激戦が予想される地区だ。
カージナルスは球団創設1882年、ワールドシリーズ優勝11回の名門チーム。セントルイスはアメリカでも「ベースボールタウン」として有名な街だ。その象徴がカージナルス。以前はNFLのカージナルスもあったがアリゾナ州にフランチャイズが移転してしまった。
いつも前置きが長くなるので、早速、ロースターを紹介していく。
元巨人軍(読売ジャイアンツ)のマイルズ・マイコラスが右肩痛報道に続いて、先発左腕のKBO出身、金廣鉉(キム・グァンヒョン)が直近のブルペン投球で背中を痛めていたことが判明した。
マイコラス、KKの代わりは?
カージナルスの先発ローテは下記の4人がロックされていたが、そのうち力量のある2人の投手に開幕赤信号がともった。
1 ジャック・フラハティ(RHP)
2 アダム・ウェインライト(RHP)
3 キム・グァンヒョン(LHP)
4 マイルズ・マイコラス(RHP)
5 カルロス・マルティネス
6 ダニエル・ポンセデレオン(RHP)
MLB公式サイトでもマイク・シルト監督は「(マイコラスの故障により)開幕時はローテが1枠空くことになる。KK(=キムの愛称)にも同じことが言えるかもしれない」とコメントを紹介している。
不確定要素が多い先発陣
この事態で交代要員として名前が浮上するのは、実績あるカルロス・マルティネスだろう。2017年には開幕投手を務めた右腕は、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のドミニカ共和国代表のエース格としても覚えている方も多いはずだ。
ただ、昨シーズンは5先発で0勝3敗、防御率9.90、キャリア8年で自己ワーストに終わった。
他にはKKに代わって先発して4回途中1失点のダニエル・ポンセデレオンもローテ入りするだろう。マルティネスとポンセデレオンが先発ローテに入る可能性が出てきた。
ダコタ・ハドソンもいたが、トミー・ジョン手術を昨年9月の後半に受けており今季は復帰できないだろう。故障が多かったアレックス・レイエスはブルペンに回ることが決まっている。
ジョン・ガント、チーム内プロスペクトランキング6位のヨハン・オビエド、同20位のジェイク・ウッドフォードらが5番手争い。
地区の優勝候補だったカージナルスだが、誰が入るにせよ計算のできない先発ローテーションで開幕を迎えることになりそうだ。
ブルペンは?
カージナルスのブルペンは、攻撃面でのアップグレードがこのオフシーズンに優先されたため、2021年には多くの変更はない。しかし、大きな追加が1つあり、それはトミージョンの手術を受けてから1年半後になるジョーダン・ヒックスが戻ってくることだ。
以前のようなMLB最速(105.1マイル=約169.1キロ)は出ないかもしれないが、楽しみな選手だ。アレックス・レイエスがクローザーに回ることも考えられる。
カージナルスのブルペン予想
アレックス・レイエス
ジオバニー・ガジェゴス
ジョーダン・ヒックス
タイラー・ウェブ
ライアン・ヘルスリー
ジョン・ガント
コディ・ウィットリー
Bringing some 🔥 to your timeline. pic.twitter.com/5wSL163JjD
— St. Louis Cardinals (@Cardinals) March 1, 2021
次回は、ノーラン・アレナードが加入した野手陣の開幕ロースターを紹介する。