カージナルスの名三塁手ノーラン・アレナドが契約をオプトアウトしないで来季以降も同球団に残留することにしたようだ。
MLB移籍情報
このニュースはFOXスポーツやESPN電子版など複数のメディアが伝えている。カージナルスファンにとっては朗報だろう。
Nolan Arenado will opt in for the remainder of his 5-year contract, extending his tenure with the Cardinals through 2027, per @katiejwoo. pic.twitter.com/mFi61Mt0rN
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) October 29, 2022
来季4月に32歳になるアレナドは2013年のデビュー以来、9年連続でゴールドグラブ賞を受賞しているメジャーを代表する三塁手。
2021年2月にコロラド・ロッキーズからオースティン・ゴンバー投手、マテオ・ギル内野手、エレフリス・モンテロ内野手、トニー・ローシー投手、ジェイク・ソマーズ投手との複数トレードでセントルイス・カージナルスへ移籍した。
その時点で2019年にロッキーズと結んだAAV3250万ドル、8年総額2億6000万ドル契約の大部分を残しており、ロッキーズ側が上の選手たちと共に5100万ドルを支払うことで合意されたトレードだった。
現時点では2027年まで5年1億4400万ドルの契約を残しているが、その契約は2021年と22年シーズン終了後に契約を破棄(オプトアウト)できる権利が含まれており、オプトアウトするかが注目されていた。
オプトアウトして移籍市場にでれば、アンソニー・レンドンが2020年シーズン前にエンゼルスと契約したAAV3500万ドル(7年総額2億4500万ドル)を上回る大型契約も期待できた。
ただ、アレナドは多くのメジャーリーガーたちが憧れる「ベースボールタウン」であるセントルイスを気に入っていることが伝えられ、同僚の大ベテランのアダム・ウェインライトは、ロッキーズ時代から同僚だったポール・ゴールドシュミットとともに、アレナドがオプトアウトしないよう働きかけていたという。
メディアによるとカージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長が今週、アレナドが住む南カリフォルニアを訪ねて話し合いの場を設けたという。
そこでは具体的な来季以降のペイロールについてやアルバート・プホルスとヤディアー・モリーナが引退した穴埋めといったカージナルスの今後の編成プランなどをテーマに話し合われ、彼とモゼリアック編成本部長の間で「非常に前向きで良好な話し合い」をすることができたという。
相思相愛という報告もあってアレナドがセントルイスに残るという事実はそれほど衝撃的ではなかったが、大金を手にしながら契約金を吊り上げようとする選手が多い昨今で、今季もbWAR7.9という素晴らしい成績を残した選手が、大型契約に目を向けないで残留を決めたことは単純に清々しい気がする。
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