メジャーリーグ選手会(MLBPA)の選手間投票による各賞(Players Choice Awards)のファイナリストが発表された。
MLBPA Players Choice Awards 2022
この賞はプレーヤーたちの投票によるプレーヤーたちの賞で、MLB機構が選出するMVP、新人王、カムバック賞等とは異なる賞だ。
広いアメリカ大陸でメディアが集中する東海岸の記者たちによるご贔屓で作られたヒーローとは違いシーズン中に実際に対戦した者たちによる肌感覚による賞で、選手間で真の凄さが反映された賞として説得力が違うように感じる。
また、選手たちの権利擁護などで功績を作った第3代選手会会長マービン・ミラー氏などの名前を冠した賞があるのも特徴的だ。
In Case You Missed It: Congratulations to the 2022 Players Choice Awards finalists! #PCA2022
— MLBPA (@MLBPA) October 27, 2022
The 2022 Players Choice Awards winners will be announced on @SportsCenter at 6 pm ET on Thursday, November 3rd.
For more on the Players Choice Awards, visit: https://t.co/g4KG4XxZe1 pic.twitter.com/NUmDrR0ufR
各賞のファイナリスト
◆年間最優秀選手
ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
大谷翔平(エンゼルス)
◆ア・リーグ最優秀選手
◆ナ・リーグ最優秀選手
フレディ・フリーマン(ドジャース)
ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
オースティン・ライリー(ブレーブス)
◆ア・リーグ最優秀投手
ディラン・シース(ホワイトソックス)
アレック・マノア(ブルージェイズ)
ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
◆ナ・リーグ最優秀投手
サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)
フリオ・ウリアス(ドジャース)
◆ア・リーグ最優秀新人
フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
アドリー・ラッチマン(オリオールズ)
ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)
◆ナ・リーグ最優秀新人
ブレンダン・ドノバン(カージナルス)
マイケル・ハリス2世(ブレーブス)
スペンサー・ストライダー(ブレーブス)
◆ア・リーグカムバック賞
マット・カーペンター(ヤンキース)
マイク・トラウト(エンゼルス)
ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
◆ナ・リーグカムバック賞
ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
ブランドン・ドルーリー(パドレス)
アルバート・プホルス(カージナルス)
◆マービン・ミラー賞 ※1
フランシスコ・リンドーア(メッツ)
マーカス・セミエン(レンジャーズ)
ブレント・スーター(ブリュワーズ)
◆カート・フラッド賞 ※2
バック・マルティネス
ブルックス・ロビンソン
スティーブ・ロジャース
※1 第3代選手会会長に就いたマービン・ミラー氏が選手会を「世界最強の労働組合」と評されるまでに地位を押し上げたことで知られる。オーナー側と激しく対立したが、死後の2020年にベテランズ委員会の選出でアメリカ野球殿堂入りを果たした。
そうした意義を踏まえ「マービン・ミラー賞」は、パフォーマンス及び地域社会に貢献し、周囲に刺激を与えた選手に贈られる賞として設立された。
※2 「カート・フラッド賞」とは、元カージナルスの選手だったフラッド氏が1969年にトレードを拒否。選手会事務局長のマービン・ミラー氏やアメリカを代表する人権派弁護士らがフラッド氏を支援したことで全米を揺るがすような裁判に発展し、最終的には最高裁で敗訴になった。
しかし、この問題を通じて種々の保留条項に風穴を開け、これをきっかけに1975年に「10年間メジャーリーグに登録され、5年間同一チームに在籍した選手はトレードを拒否できる」というノートレード条項「10 and 5 ルール」や、FA制度導入、年俸調停制度などのきっかけをつくった。
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