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【MLB球団人事】MLBで史上初の女性監督が誕生

 

昨年オフにはマイアミ・マーリンズが女性ゼネラルマネージャーを起用して話題になったが、今季はニューヨーク・ヤンキース傘下のマイナーリーグで女性監督が誕生する。

 

 

MLB球団人事 ヤンキース

 

現地時間1月9日(日本時間10日)、ヤンキース傘下シングルAクラスのタンパ・ターポンズはレイチェル・バルコベック氏を今季の監督職に起用することを決定した。「ジ・アスレチック」などが伝えている。

 

 

3年前(2019年11月)にもMLB史上初めてフルタイムの女性コーチとして話題になった人物だが、現地での取材が長いスポーツライターの菊地慶剛氏によると、バルコベック氏はニューメキシコ大学を卒業するまでソフトボール選手として活躍。

 

 

学生時代は運動科学を先攻し、卒業後はルイジアナ州立大学で動作学の修士課程を取得するなど、スポーツ関連分野に身を置いてきた人物。

 

 

 

 

菊池氏によると2012年にカージナルス傘下ルーキーリーグのジョンソンシティ・カージナルスで、臨時のストレングス&コンディショング・コーチとして採用され、翌年には同チームで女性初の常勤コーチに就任した経歴があるという。

 

 

2016年からアストロズに採用され、ラテン系選手のストレングス&コンディショング・コーチに就任し、そこでスペイン語を習得。2018年にはアストロズ傘下AAのコーパスクリスティ・フックスのストレングス&コンディショング・コーチに昇格している。

 

 

MLB公式サイトによると「ドライブライン・ベースボール」で打者の目の動きや投手の股関節の動きを研究するなど、最先端のアナリティクスに精通していることがバルコベック氏の特徴らしい。

 

 

シアトル郊外にある「ドライブライン・ベースボール」は近年、多くのスタッフをメジャーリーグに輩出しているトレーニング施設で、NPBの選手たちも訪れている有名な施設だ。

 

 

バルコベック氏は、昨年7月、フューチャーズ・ゲームのコーチングスタッフにも選出され、ア・リーグ選抜の一員として一塁ベースコーチも経験している。

 

 

 

 

ヤンキース傘下で女性としては史上初となるフルタイムの打撃コーチを3年経験し、今回、満を持して現場の指揮官に就任するわけだが、打撃コーチの就任時には「私はスポーツ界で私より先に登場した女性たちによる産物だ。もし誰かが私のことを先駆者と思ってくれるなら、それは他の女性への可能性を広げることにもつながるし、素晴らしいことだと思う」とコメントしている。

 

 

コミュニケーション能力やデータ分析部門など、有能であれば男女の分け隔てなく女性が進出する時代が来ているのかもしれない。

 

 

 

▽記事参考/引用

 

史上初!ヤンキースが傘下チームで女性監督を起用へ

 

 

ヤンキース傘下のマイナー球団でマイナー史上初の女性監督誕生へ