ダルビッシュの公式記録が訂正
今季絶好調、日本人投手初のサイ・ヤング賞(CY賞)の期待が高まるカブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、本拠地シカゴでのインターリーグ戦になるインディアンス戦に今季10度目の先発登板。7回100球を投げて9安打、3失点、7奪三振で、クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を9戦連続に伸ばしたが、ストッパーが最終回に2点差を追いつかれ8勝目(2敗)はならなかった。防御率は2.00となった。
これは、前回の記事だが、この防御率「2.00」の公式記録が訂正されて、ダルビッシュ有投手の防御率が1.86に修正された。
スポーツ報知が伝えているが、前回の当番での失策がらみの失点が考慮されて自責点が2から1に変更されたからだ。
もう少し具体的には、前回のインディアンス戦で1点リードの3回に無死二塁から、デシールズのバント安打と三塁手クリス・ブライアントの悪送球(失策)で同点に追いつかれた。打者は三塁まで進み、続くリンドーアに適時二塁打を浴びて逆転された。この時の2失点と自責点2が記録されていたが、3回の2失点は、失策が絡んでいることが考慮されて、自責点は「1」に変更された。
公式記録に変更があり、エラーがついたことで自責点が1減りました。
メジャーでこういうことは結構あります。 https://t.co/7atn8TRt5S
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) September 16, 2020
ダルビッシュ自身も上記のようにTwitterで発信している。
これはダルビッシュの「サイ・ヤング賞」獲得を心から願う日本のメジャーリーグファンにも朗報だろう。
さらに、同賞は相対的な評価でホームランキングのように本数で決められるものではない。この日、対抗馬のジェイコブ・デグローム(メッツ)がフィリーズ戦で2回3失点と打ち込まれ早めの降板。防御率は2.09に後退している。
ナ・リーグ投手成績上位
▽防御率
(1)T.バウアー 1.71
(2)Y.ダルビッシュ 1.86↗
(3)C.バーンズ 1.98
(3)M.フリード 1.98 ※9/6より故障者リスト入り
(5)J.デグローム 2.09↘
勝利数でもダルビッシュは7勝で1位だが、近年の評価は18年、19年のデグロームを見てもわかるように勝利数は重要視されない。それよりも防御率1位のバウアーは、データサイト「baseball Reference」のWARで2.3、ダルビッシュは2.4でわずかにダルビッシュの方が上回っている。
FIPでもバウアーは2.84でダルビッシュは2.19と優秀だ。WARとFIPでは最大のライバルであるバウアーを上回っていることを強調しておきたい。
バウアーは自身のYouTubeでもダルビッシュの投球内容を熱心に研究していたことを明かしている。興味ある方はその動画のurlを下に貼っておくので参考にしていただきたい。
▽Information source
MLB 日本語字幕】トレバー・バウアー投手がダルビッシュ有投手の投球術を分析