MLB メジャーリーグ物語

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ダルビッシュ CY賞へ 残り2先発に注目 防御率は2.00に悪化

ダルビッシュのCY賞獲得に赤信号

 

今季絶好調、日本人投手初のサイ・ヤング賞(CY賞)の期待が高まるカブスダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、本拠地シカゴでのインターリーグ戦になるインディアンス戦に今季10度目の先発登板した。

 

ダルビッシュは7回100球を投げて9安打、3失点、7奪三振で、クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を9戦連続に伸ばしたが、ストッパーが最終回に2点差を追いつかれ8勝目(2敗)はならなかった。防御率は2.00となった。

 

球威や制球力など、好調をキープしているように見えたが、常勝インディアンスの盗塁やバンドによる機動力に味方の守備が揺さぶられるシーンがあり、前回の登板に続く3失点で防御率2.00に悪化。

 

防御率ではリーグトップのシェーン・ビーバー(インディアンス)1.53、ジェイコブ・デグローム(メッツ)1.67に差をつけられた。

 

ただ、奪三振79はリーグ2位タイ。FIPでもビーバーの2.09に対してダルビッシュは2.14と差はなく、被本塁打数ではビーバーの6に対してダルビッシュは4と少ない。与四球率でもダルビッシュのほうが上回っている。

 

ビーバー、デグローム、トレバー・バウアー(レッズ)の3名がCY賞の最有力候補だが、3人ともこれからの登板試合が栄光をつかむ重要な試合になってくる。

 

ちなみにダルビッシュ20日(日本時間21日)のツインズ戦と25日(同26日)からのホワイトソックス3連戦に登板する予定。

 

 

カブスブルペン脆弱性が露呈

 

試合は6対5でカブスがサヨナラ勝ちしたが、3番手のジェレミー・ジェフレスがリンドーアに8号同点2ランを浴びるなど、ピリッとしない内容だった。

 

カブスは、混戦が予想されたナ・リーグ中部地区でトップを走り、プレイオフ進出は当確。そのためチーム全体に危機感がないようにも見えた。

 

ポストシーズンで頂点を目指すには、MLB16位(防御率)というブルペンの踏ん張りが重要。クローザー候補だったクレイブ・キンブレムが全盛期の輝きを失っているのが大きいが、この日のジェレミー・ジェフレスのように最終回に同点2ランを献上しているようではいくら先発投手たちが好投しても到底無理だろう。ポストシーズンでのブルペンへの依存度は、ますます高まっているのがトレンドだからだ。