MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ダルビッシュが初の月間最優秀投手賞に選出される

 

MLB2020

 

サイ・ヤング賞獲得ならアジア人初

 

MLBは2日、8月の月間個人賞を発表し、ナ・リーグの最優秀投手にカブスダルビッシュ有投手が選出された。ダルビッシュMLBで同賞に選出されるのは初。

 

日本投手の受賞は2014年5月のヤンキース田中将大以来、4人目で6度目。

 

ダルビッシュの8月は5先発で防御率1.09、WHIP0.77。33イニングで奪三振40、与四球7、6試合連続のクオリティースタートで6連勝をマーク。そのうち第3戦(ロイヤルズ戦)、4戦(ブルワーズ戦)、6戦目(ホワイトソックス戦)は7回以上で自責点2以下というハイクオリティスタート。

 

 

とくに8月23日(日本時間24日)には好調ホワイトソックスとのインターリーグで相手の8連勝を阻止する7回被安打6、自責点1、奪三振10という熱狂的なリグレーフィールドカブスファンを納得させる圧巻のマウンドでゲームを支配した。

 

これで7試合で6勝1敗、防御率1.47。FIP2.03、WHIP1.00。今季は、ナックルカーブの精度が増した。カットボールやスライダーは場面に応じて球速を変え、98マイルの4シームに2シームも効果的に使っている。

 

期待が高まるのはアジア人初のサイ・ヤング賞だ。米メディアでは「サイ・ヤング賞の有力候補」との声が上がっているが、これは時期尚早だろう。最終的には記者投票で決まるが、彼らが重要視する指標はWARだ。

 

WARは選手の勝利に対する貢献度を評価する総合指標でBaseball ReferenceのbWARとFangraphsのfWARがあるが、18年、19年と2年連続受賞のジェイコブ・デグローム(メッツ)のbWARは19年は投手1位(7.6)、18年は2位(9.9)だった。

 

この数値にどれだけ近づくか、それと同リーグの他の投手との比較で決まり、数値と共に時の「運」も多少は左右するので、決まるまでハラハラすることだろう。

 

ちなみに、ア・リーグはインディアンスのシェーン。ビーバーが8月のリーグ「月間最優秀投手賞」を受賞している。