MLB移籍情報
2012年-13年シーズンオフから始まったクオリファイング・オファー(QO)。最初は1330万ドルで黒田博樹を含む9名が提示された。
19年-20年オフは10名の選手たちが提示された。受諾したのは、ジェイク・オドリッジ(ツインズ)とホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)。
オドリッジは今季30試合に先発、15勝7敗、防御率3.51(FIP3.36)、WHIP1.208、奪三振率10.1。WAR3.6で夏には初のオールスターゲームにも選出された。今季の年俸は950万ドルだった。
アブレイユ一塁手はア・リーグ打点王を獲得。打率.284、33本塁打、123打点、OPS.834、WAR2.4。今季の年俸は1600万ドル。
他の8人はQOを拒否したが、すでにここでもお伝えしたジャイアンツからQOの提示を受けたウィル・スミス投手はブレーブスと契約している。残りの7人は今後、フリーエージェント市場で各球団との交渉を行い、契約先を決めることになる。
以前にも紹介したが、今季のQOは1780万ドルに設定されている。計90名が提示され、ほとんどが拒否。受け入れたのは今季の2名を入れて8名だけだ。
QOを提示された選手
ゲリット・コール
(アストロズ)
ジョシュ・ドナルドソン
(ブレーブス)
マーセル・オズーナ
(カージナルス)
マディソン・バムガーナー
(ジャイアンツ)
ウィル・スミス
(ジャイアンツ)
ザック・ウィーラー
(メッツ)
アンソニー・レンドン
(ナショナルズ)
スティーブン・ストラスバーグ
(ナショナルズ)
ジェイク・オドリッジ 【受託】
(ツインズ)
ホセ・アブレイユ 【受託】
(ホワイトソックス)
QOとは、今季終了後にフリーエージェント(FA)となる選手に対し、所属球団が優先的に翌年の1年契約を規定額でオファーできる制度。
選手は10日以内にQOを受け入れるか否かを球団に伝える。QOを拒否された球団は、選手が流出する保証としてドラフト指名権が手に入る。また、QOを拒否した選手とFA契約した球団は、ドラフト指名権をそのQO提示球団に譲渡することやインターナショナル・ボーナス・プールの枠分が減額されるなどの制裁処置を受けることになる。
なお、シーズン中にトレードされた選手および以前にQOを提示された選手は、除外されるという規定があるため、下記の選手は、この制度の制約を受けない。
19年シーズン中にトレードされた選手
ニコラス・カステヤノス(カブス)、ヤシエル・プイーグ(インディアンス)、トラビス・ダーノー、エリック・ソガード(共にレイズ)、ホーマー・ベイリーとタナー・ロアーク(A's)、コーリー・ディッカーソン(フィリーズ)、フランシスコ・セルベーリ(ブレイブス)、マーティン・マルドナード(アストロズ)
以前にQOを提示された選手
ダラス・カイケル(ブレイブス)、エドウィン・エンカーナシオン(ヤンキース)、柳賢振、ラッセル・マーティン(ドジャース)、ヤスマニ・グランダル、マイク・ムスタカス(ブルワーズ)、ハウィー・ケンドリック(ナショナルズ)、マット・ウィータース(カージナルズ)、アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)、ブレット・アンダーソン(A's)
▽参考記事
https://www.mlb.com/news/qualifying-offer-accept-or-decline-analysis