MLB移籍情報
MLBの2019年-20年シーズンのオフは敏腕代理人スコット・ボラス氏のクライアントが多くフリーエージェント(FA)市場は難航が予想される。ただ、トレード市場はGM会議から12月のウィンターミーティング(サンディエゴで開催)にかけて活発に動くことを期待したい。
以前に今オフのストーブリーグの話題がMLB公式サイトに掲載されていたので、それを参考に話題の選手たちを紹介したい。
1 ムーキー・ベッツ(レッドソックス)
ベッツに関しては、以前に報道があり、彼の可能性に触れているので、こちらを参照していただきたい。20年終了後にFAになる。
レッドソックスは、主軸のJ.D.マルティネス(18年-22年1億1000万ドル)のオプトアウトの権利を行使せずチームに残留することを選んだ。ペイロールを削減したいレッドソックスでベッツの残留は厳しいという見方が強いが、新しく編成担当の総責任者に就任したチェイム・ブルームの手腕が見どころだ。
ベッツに関しては、今季の年俸調停で2000万ドルからアップすることは確実だが、トレードするにも相手チームが説得力のあるパッケージをまとめることができるかどうかが疑問だ?
2 フランシスコ・リンドア(インディアンス)
21年シーズン終了後にFAなので、リンドアに関しては来季の夏、または来季終了後に本格化するものと思われる。インディアンズはコーリー・クルーバー投手のクラブオプション(1750万ドル)を行使した。
3 クリス・ブライアント(カブス)
4 カイル・シュワーバー(カブス)
カブスの球団副社長でゼネラルマネージャー (GM)のジェド・ホイヤーは、チームにとってコアなブライアントが直近2シーズンでポテンシャルに応えていないことに対するフラストレーションをコメントしている。ブライアントはFAまであと2年残っているが、スコットボラスのクライアントとしてFA市場で自分の価値を確かめたい意向もあるらしい。
カイル・シュワーバーもブライアントと同じ年俸調停2年目でFAまで2年ある。ブライアントは今季1290万ドル。シュワーバーは339万ドル。
5 ノア・シンダーガード
チームがコントロールできるのは残り2年間。トレードのカードとして大きな価値を持つだろう。ただ、防御率や奪三振率が低下しているのが気になるところ。年俸調停2年目の今季は600万ドルだが、来季は少なく見積もっても倍近くが予想される。それでも格安感があるので、今オフから来年夏のトレード期限まで話題なりそうな選手だ。
6 チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)
ブラックモンは、打率.319、27本塁打で、まだまだ価値のある選手だが、ロッキーズではアレナドの次に高額な給与で再建モードのチームにとってはペイロールを圧迫している。
今後2年間で4300万ドルを保証し、22年と'23年のプレイヤーオプションでさらに年3100万ドルを獲得することは、今日の市場では不可能な額で、30年代半ばの外野手の移動は、彼が好調なシーズンを過ごした今季がベストなタイミングかもしれない。
そのほか、ヤンキースのクリント・フレイジャー外野手、マリナーズのミッチ・ハニガー外野手、ロイヤルズのウィット・メリフィールド内野手といった野手。
ダイヤモンドバックスのロビー・レイ投手、タイガースのマシュー・ボイド投手、アスレチックスのブレイク・トライネン投手、パイレーツの救援左腕フェリペ・バスケス投手、メッツのケン・ジャイルズ、パドレスのカービー・イエーツといったクローザーたちの名前も挙がっている。
◇記事参考
https://www.mlb.com/news/most-likely-offseason-trade-candidates