10月1日に紹介した19年オフにフリーエージェント(FA)になる主な先発投手リスト。その中で注目はゲリット・コールだろう。29歳という脂の乗り切った年齢でもあり、マーケットバリューは1年約3100万ドル。35歳まで7年2億1000万ドルから2億2000万ドルと予想しているサイトもある。
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1年3100万ドルはレッドソックスのプライスやドジャースのカーショー並みのサラリーだが、もっと短期の契約にすればアストロズのグリンキー(3450万ドル)を上回る可能性も考えられる。
アストロズが彼を引き留めるのは難しいというのが大方の意見だが、例えば20年、21年に4000万ドル、21年終了後にオプトアウトの権利を与え、22年からの5年間は2600万ドル程度に抑えれば、7年2億1000万ドルという契約も可能。1年4000万ドルは、18年のストラスバーグ(ナショナルズ)の約3933万ドルを上回る投手としてはMLB最高額になる。
コールは、16年に右ひじの故障で故障者リストに複数回入っており、そのことを考えて球団からすればリスク回避ができ、コールにとっても31歳で契約を破棄できるので、その先の数年間、2600万ドル以上の大型契約を更新することも可能になる。
ただ、7年2億1000万ドルでもアストロズにとっては大きな負担で、いま噂されている移籍先は、ヤンキース。
ヤンキースは、最近6年間というスパンで見た場合に田中将大がエースだったといえるだろうが、球界を代表する名門チームにエースらしい絶対的エースが不在だと指摘する声があるのも事実だ。
FAになるコールの動向を注視しているに違いない。コールの争奪戦にヤンキースが乗り出す可能性はある。過去には08年のMLBドラフト1巡目(全体28位)でヤンキースがコールを指名している。
他には、コールがカリフォルニア州オレンジカウンティ出身ということで、エンゼルスやドジャースが争奪戦に加わることも考えられる。
下の一覧は19年オフFA市場の50名ちかいFA先発投手の中で、今季実績を残した投手を中心に注目選手をピックアップした。
※は、オプトアウト可能な選手、Pはプレイヤーオプション、Cはクラブオプション、()内の数字は年齢と19年サラリー。
《先発投手》
スティーブン・ストラスバーグ(31)2500万ドル※P
ジェイク・アリエッタ(34)2000万ドル※P
コール・ハメルズ(36)2000万ドル
ダラス・カイケル(32)2121万ドル
リック・ポーセロ(31)2112万5000ドル
リュ・ヒョンジン(33)1790万ドル
ゲリット・コール(29)1350万ドル
マディソン・バムガーナー(30)1200万ドル
ターナー・ロアーク(33)1000万ドル
アダム・ウェインライト(38)1000万ドル
アレックス・ウッド(29)965万ドル
ジェイク・オドリッジ(30)950万ドル
イワン・ノバ(33)916万6668ドル
カイル・ギブソン(31)812万5000ドル
マイケル・ピネダ(31)800万ドル
ザック・ウィーラー(29)597万5000ドル
ウェイド・マイリー(33)450万ドル
ジョーダン・ライルズ(29)205万ドル
ブレット・アンダーソン(32)150万ドル
ホーマー・ベイリー(33)55万5000ドル
ホセ・キンタナ(31)1050万ドル※C
マーティン・ペレス(29)750万ドル※C