ドジャーズからフリーエージェント(FA)の左腕リュ・ヒョンジン(柳賢振 Hyun-Jin Ryu)がブルージェイズと4年8000万ドルで契約した。
リュはメジャー6年目。シーズン前半から好調をキープ。ナ・リーグ最優秀防御率に輝くなど、29試合に先発して初年度の続く2回目の規定投球回数に達し(182回2/3)、14勝5敗、防御率2.32、WHIP1.007、163奪三振、奪三振率8.0、与四球率1.2、rWAR5.3、ERA+179という圧倒的な制球力で、夏のオールスターにも初選出。「サイ・ヤング賞」の投票でも2位に入るキャリアハイの活躍だった。
ESPNではリュを過去2シーズンで200イニング以上投げた投手で防御率2.21は2番目に少ない投手であることを紹介している。
The Blue Jays are signing Hyun-Jin Ryu to a four-year, $80 million contract, sources tell ESPN.
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) December 23, 2019
Ryu’s 2.21 ERA over the past 2 seasons is the 2nd-lowest in MLB (min. 200 IP), behind only Jacob deGrom, who won the NL Cy Young Award in both seasons (Ryu finished 2nd in 2019). pic.twitter.com/ZrB9nbuQTC
チームが再建途上のブルージェイズでは来季チームで最高年俸(2000万ドル)になり、当然エース格としてヒッターズパークが多いア・リーグ東部地区で、ヤンキースやレッドソックスの右の強打者との対決が楽しみだ。
また、ヤンキースの田中将大との投げ合いやレイズの筒香嘉智との対決シーンも話題になるだろう。
⚾移籍先の決まったFAの主なスターター(先発投手)
FA市場に残っているのは、ダラス・カイケル、リュ・ヒョンジンなど。今オフは、近年になく実績のあるスターターたちがFA市場に揃っていた。
コール・ハメルズ(36)
19年2000万ドルから1年1800万ドルでブレーブスと契約
アダム・ウェインライト(38)
19年1000万ドルから1年500万ドルでカージナルスと再契約
カイル・ギブソン(31)
19年812万5000ドルから3年2800万ドルでレンジャーズへ
マイケル・ピネダ(31)
19年800万ドルから2年2000万ドルでブルワーズと再契約
ザック・ウィーラー(29)
19年597万5000ドルから5年1億1800万ドルでフィーリーズへ
ジョーダン・ライルズ(29)
19年約365万ドルから2年1600万ドルでレンジャーズと契約
ケンドール・グレイブマン(28)
19年57万5000ドルから1年200万ドルでマリナーズと契約
スティーブン・ストラスバーグ(31)
19年2500万ドルから7年2億4500万ドル(年3500万ドル)でナッツと契約
ゲリット・コール(29)
19年1350万ドルから9年3億2400万ドル(年3600万ドル)でヤンキースと契約
マイケル・ワカ(28)
19年635万ドルから1年300万ドルでメッツと契約
リック・ポーセロ(30)
19年約2115万ドルから1年1000万ドルでメッツと契約
ブレット・アンダーソン(31)
19年約150万ドルから1年500万ドルでブルワーズと契約
マディソン・バムガーナー(30)
19年1200万ドルから5年8500万ドルでダイヤモンドバックスと契約
フリオ・テーラン(28)
19年1100万ドルから1年900万ドルでエンゼルスと契約
ジオ・ゴンザレス(34)
1年500万ドルでホワイトソックスと契約
ダラス・カイケル(31)
19年1200万ドルから3年5500万ドルでホワイトソックスと契約
※4年目はオプション