あと2週間で開幕するMLBだが、いまだに市場に残るフリーエージェント(FA)の有力選手達を紹介したい。1回目はリリーバーだったが、2回目は先発投手。今回は残っている有力選手を紹介する。
アストロズからFAのエバン・ギャティス。16年には32本塁打をマーク。昨年も率は悪いが25本塁打。OPS.736。指名打者が中心だが捕手でも241試合、外野手で29試合に出場している。
レイズ時代の17年に38本塁打、OPS.868だったローガン・モリソンは、昨季はツインズで不振陥り、1割台の打率で本塁打も15本にとどまった。ポジションは一塁手で、外野にコンバートされた時期もあったが外野手での守備防御点は通算 -36、UZRは通算 -25.7と低い。
残っている大物は先発投手のダラス・カイケル。カイケルは、マチャドやハーパーと同じスコット・ボラスが代理人だからお約束のように決まるのが遅い。
18年サラリーは1320万ドル。20勝を挙げた15年にサイ・ヤング賞を受賞。31歳で脂の乗り切った年齢で年平均2000万ドルは期待できるが、払える球団も限られるので、なかなか決まらないのだろう。
2018年は34試合に先発登板して12勝11敗、防御率3.74、153奪三振。204回2/3イニングは評価できるが、rWAR2.6は、意外と低く。クオリファイング・オファーを拒否しているのも獲得したい球団からすればやや不利な条件。4年8000万ドルから5年1億ドルが妥当なライン。
カイケルの代理人スコット・ボラスがマニー・マチャドを獲得したパドレスと交渉しているという噂もあるが、MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、アストロズがカイケルとの再契約に向けて、正式にオファーを提示したという。
他にはナッツとブルワーズの2球団で32試合171イニングに登板した33歳左腕ジオ・ゴンザレスがまだ決まっていない。ブルワーズ移籍後は5試合で3勝、防御率2.13、WHIP0.95と安定感を取り戻していただけに残念だ。
《移籍先が決まった主なFA先発投手》
()内は前所属チーム
パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)→ナショナルズ
ネイサン・イオバルディ(レッドソックス)→再契約
J.A.ハップ(ヤンキース)→再契約
ランス・リン(ヤンキース)→レンジャーズ
マイク・ファイアーズ(アスレチックス)→再契約
マット・ハービー(レッズ)→エンゼルス
タイソン・ロス(カージナルス)→タイガース
マット・ムーア(レンジャーズ)→タイガース
ジョーダン・ライルズ(ブルワーズ)→パイレーツ
ケンドール・グレイブマン(アスレチックス)→カブス
ブレット・アンダーソン(アスレチックス)再契約
※CCサバシア(ヤンキース)再契約
※柳賢振(ドジャース)QO受託