MLB契約情報
ヤンキースは2月に若きエース、ルイス・セベリーノとの年俸調停を回避して契約を延長した。つぎに噂されているのが主砲アーロン・ジャッジやゲーリー・サンチェスだ。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、今シーズン終了後に年俸調停権を取得することになるジャッジやサンチェスの2人と優先的に契約を延長したい方針であることを明言している。
チームのコアとして長期的に活躍してほしい選手たちだが、ほかにグレイバー・トーレス、ミゲル・アンドゥハーなども、契約延長交渉の対象だ。
ここでも紹介したが、25歳のセベリーノとの契約内容は、4年4000万ドルで5年目はクラブオプション1500万ドル(バイアウト275万ドル)だった。ちなみに、昨年のセベリーノの年俸は60万4975ドル。
年俸調停1年目でセベリーノ側が525万ドルを希望。それに対してヤンキースは年俸440万ドルを提示していたという。
両者はこれを回避して合意内容は、
19年 400万ドル+サインボーナス50万ドル
20年 1000万ドル+サインボーナス50万ドル
21年 1025万ドル+サインボーナス50万ドル
22年 1100万ドル+サインボーナス50万ドル
5年目契約破棄(バイアウト)の場合275万ドル。23年は1500万ドル(バイアウト275万ドル含む)のクラブオプション。
The New York Yankees will save money with the Luis Severino extension - Major League Baseball News - https://t.co/9H8sd73U7x pic.twitter.com/5Rebwcxk8R
— NY Sports News (@NYSportsNews365) 2019年2月16日
割安感があるが、セベリーノは、残念ながら故障が長期化する可能性が報道されている。
ちなみに投手では、ほかにフィリーズのエース格アーロン・ノラが4年4500万ドルで合意、チームは30歳まで彼をコントールできる。
ジャッジはいくらぐらいの契約になるのだろうか。ジャッジの今季は68万4300ドル。
メッツのセスペデス外野手は31歳で、4年1億1000万ドル、年平均で2750万ドルの契約にサインした。過去にはトラウトが23歳から28歳までの6年間で1億4450万ドル(年平均で約2400万ドル)を結んだ。
スタントン外野手は25歳の時に13年の長期契約で325億ドル(年平均2500万ドル)だった。
もうすぐ27歳になるジャッジは8年200億ドル(年平均2500万ドル)以上の価値があるとみている。
30歳を超える選手への評価は非常に厳しいものがあるというのも事実だが、球界ナンバーワンとの評価が高いマイク・トラウトが新たに12年4億2650万ドル(年平均で約3700万ドル)の契約をディールしたことを考えるとジャッジの年平均2500万ドルも十分考えられる金額だろう。
ロッキーズのノーラン・アレナド三塁手は、年俸調停を持つ選手の単年契約では最高額となる2600万ドルで契約更改したが、その後、全球団へのトレード拒否権と2021年シーズン終了後に契約を破棄できるオプトアウトを含んだ8年2億6000万ドル(年平均3250万ドル)で契約を更改した。
それを考えるとジャッジの年平均2500万ドルは安いかもしれない。年俸調停は今季終了後になるが、注目したい。