大谷翔平がFA市場で注目の一人ならトレード市場で最も注目されたのがマイアミ・マーリンズの本塁打と打点の二冠王で、リーグMVPのジャンカルロ・スタントン。
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その両リーグトップの59本塁打を放ったスラッガーが、2018年からニューヨーク・ヤンキースのユニフォームを着ることになった。
この争奪戦は、西海岸のサンフランシスコ・ジャイアンツと中西部のセントルイス・カージナルスの2チームに絞られた報道から一転、契約が破断するというサプライズもあった。
この“どんでん返し”は、個人的には、ロサンゼルスに生まれ育ち大学もUSC。お気に入りのチームはドジャースというスタントンが、やはりライバルチームのジャイアンツは拒否したという事だろう。
今季不振だったジャイアンツの成績も悪影響があり、不振のジャイアンツより若手が台頭してチャンピオンリングを狙えると感じたヤンキースを選択したというイメージが強いトレード劇だった。
マーリンズ視線で見ると、複数年で2憶9,500万ドル(約335億円)という巨額のペイロールを削減。しかも、1番で盗塁王のディー・ゴードン二塁手も放出し、ここでも3,790万ドルを削減した。その後釜にスターリン・カストロ二塁手も獲得した。
今オフのペイロール削減額5,000万ドル(約56億7,000万円)の目標をクリアできそうな状況になって来た。外野の空いたポジションにはイチローや青木宣親といった外野手の契約もあるかもしれない。
打線の戦力ダウンは確実だが、それよりもファーム層の充実による内部育成路線や最重要課題の先発、リリーフの投手陣の整備に今後着手することになるだろう。
Scary. pic.twitter.com/SRcqCkuyGI
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2017年12月11日
ヤンキースでのスタントンはおそらく4番、または3番。その前に52本塁打、OPS1.049のアーロン・ジャッジ、その後を33本塁打、OPS.876のゲーリー・サンチェスが打つ打線になり、破壊力抜群。
ただ、右打者3人が続くことからジャッジを2番にして左打者を入れてスタントンにするラインナップもありそうで、スイッチヒッターのアーロン・ヒックスあたりが成長して上位打線を打てるようになると左右のバランスの取れた打線になりそうだ。