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MLB2021 ヤンキースの開幕スタメンと先発ローテ予想②

 

第7弾はヤンキースの開幕スタメン&ローテ予想  その2

 

第7弾は東海岸の名門ニューヨーク・ヤンキースを紹介したい。

 

残念ながら、この球団は田中将大との再契約をしなかったので、ほとんど興味を失った。この数年を見ていると、なぜか序盤に故障者が続出して「野戦病院」のようになるが、ほかのライバルチームに元気がなく地区優勝を続けている。

 

ただ、冷静に見て総合力は、ア・リーグのチャンピオンシップ(ALCS)止まりぐらいの戦力しかないのが現状だろう。

 

ライバル球団の戦力ダウンによる相対的なものなのか?下記がこの5年間のヤンキースのシーズン成績だ。

 

2016年 84勝78敗 勝率.519

2017年 91勝71敗 勝率.562 ALCS敗退

2018年 100勝62敗 勝率.617 ALDS敗退

2019年 103勝59敗 勝率.636 ALDS敗退

2020年 33勝27敗 勝率.550 ALDS敗退

 

 

2017年にジョー・ジラルディ監督が退任して18年からはESPNなどの解説者だったアーロン・ブーンが監督に就任した。それ以降は203勝121敗、勝率.626。これは60試合制の変則シーズンだった昨年を除いた数字だ。

 

監督の采配以前に一発勝負を勝ち上がる守備力を含めた総合力がないのでDC(地区優勝決定戦)止まりの成績しか残せないのだろう。ヤンキースファンにはお叱りを受けるかもしれないが、それが2009年以来、世界一どころかワールドシリーズにすら進出できない理由かもしれない。

 

ブーン監督が心臓の手術

 

ヤンキースは3日(日本時間4日)、アーロン・ブーン監督が心臓のペースメーカーを装着する手術を受けるため、フロリダ州タンパの病院に緊急入院したことを発表した。

 

 

ブーン監督は47歳。2009年に開胸手術を受ている。過去6~8週間、息切れなど体調不良を感じ、キャンプ前にはニューヨークで通院。タンパでのキャンプイン後、検査を受けた結果、この日手術することが決まった。

 

 

若手のスラッガーが台頭

 

ジーターなどのコアな選手たちが抜けた後でタイミングよくアーロン・ジャッジ外野手(2017年新人王)やゲーリー・サンチェス捕手ミゲル・アンドゥハー内野手らが台頭。そうした若手の話題性もあり観客動員数は300万人をキープしている。

 

内部育成に舵をきったチーム強化は実りつつあるが、サンチェスとアンドゥハーはマイナー選手並みの守備力だ。

 

 

大物選手を獲得する補強戦略は健在だが...

 

内部育成と共に、ニューヨークという大きなマーケットが背景の資金力にものを言わせた補強スタイルは健在。

 

その象徴が、2014年、17年にナ・リーグ本塁打王を獲ったジャンカルロ・スタントン。2019年にはFA市場の目玉だった右腕ゲリット・コールを投手史上最高額となる9年3億2400万ドルで獲得した。スタントンは、まともにシーズンをフル出場したことがなく不良債権化しないか心配でもある。

 

そんなヤンキースでも毎年上位にいるのが、不思議でならないが、今オフは比較的静かだったような気がする。

 

ヤンキース 20年オフの補強状況

 

D.J.レメイヒューとは再契約。生え抜きのブレッド・ガードナーと単年契約。先発の田中、パクストン、ハップがFAでチームを去った後に、やや心配なコーリー・クルーバーをFA市場から獲得。パイレーツから5年目の29歳右腕ジェイムソン・タイヨンをトレードで追加している。

 

 

各ポジションと打線を予想

 

捕手はゲイリー・サンチェスカイル・ヒガシオカ。サンチェスは2020年に打率.147、OPS.618にもかかわらず今季も正捕手の座に就く。パンチ力だけはあるが、守備は三流だ。

 

一塁手ルーク・ボイト。2020年に本塁打王のタイトルを獲得。OPS.948とOPS +156と頭角を現してきた。

 

二塁手DJレメイヒューと今オフに6年総額9000万ドルで契約。

 

三塁手ジオ・ウルシェラ(アーシェラ)。彼は2019年にミゲル・アンドゥハーの故障離脱に伴い三塁手のレギュラーに定着し、132試合に出場し、打率.314、21本塁打、74打点の好成績を挙げた。2020年も43試合で打率.298、6本塁打、30打点、OPS+136をマーク。正三塁手に定着した。

 

守備では三塁手のみに専念し1失策で、守備率.992は三塁手としてのシーズン歴代最高記録を更新した。懸念材料はオフの12月に右肘の骨片の除去手術を受けたことだ。

 

遊撃手はグレイバー・トーレス。24歳でメジャー4年目の若手で2020年に9失策した守備は改善の余地がありそうだ。

 

外野手は左から クリント・フレイジャー、アーロン・ヒックス、アーロン・ジャッジブレット・ガードナーが控えの外野手になる。

 

指名打者は故障が絶えないジャンカルロ・スタントン。自分のスイングで手首を骨折したこともある。

 

デレク・ディートリック、タイラー・ウェイドが内外野のユーティリティ。マイク・トークマンは外野手に故障者が出たときの控えの外野手。ヤンキースは右打者が多いのでガードナーと共に貴重な左打者になる。

 

 

打線のラインナップ

1(二) D.J.レメイヒュー

2(右) アーロン・ジャッジ

3(中) アーロン・ヒックス

4(指) ジャンカルロ・スタントン

5(一) ルーク・ボイト

6(遊) グレイバー・トーレス/タイラー・ウェイド

7(左) クリント・フレイジャー/マイク・トークマン

8(三) ジオ・ウルシェラ

9(捕) ゲーリー・サンチェス

 

 

サンチェスが打率で.250ぐらい打てば破壊力があるので6番を打たせてもいい。

 

 

 

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