MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

2億数千万円で契約の大谷翔平、デビュー3年間の実績次第では数十億の契約も可能

 

エンゼルス大谷翔平をポスティング料込みで約2300万ドルで獲得できたことは、数年前からすると青天の霹靂だった。

 

大谷翔平NEWS

 

 

大谷翔平の契約の内訳は北海道日本ハムに支払うポスティング料2000万ドル(22億7000万円)と大谷の契約金231万5000ドル(約2億6200万円)プラス年俸約50万ドル。

 

16年11月末に難航した果てに締結したメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会との新労使協定により25歳未満でドラフト対象外の海外選手である大谷の契約は大幅に制限された。

 

23歳の大谷にエンゼルスから支払われる契約金は最大でも231万5000ドル。マイナー契約からスタートし、メジャー昇格後も最低保証の年俸54万5000ドル(約6160万円)となる。

 

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思い返せば2006年オフにポスティングによるメジャー移籍で松坂の交渉権を獲得したレッドソックスは、埼玉西武に約5111万ドルを払い、松坂とも6年5200万ドルで合意した。大谷の場合と比べると約4.5倍。

 

田中将大は2014年1月22日にニューヨーク・ヤンキースと総額1億5500万ドル(当時のレートで約161億円)の7年契約に合意。大谷の場合とは約7倍。

 

スポーツニッポンの記事によると大谷がメジャー昇格直後に契約を結び直すことは可能だが、活躍度や前例を逸脱した巨額契約は入団前の密約などの不正行為を疑われる恐れがあるから、それはないという。

 

メジャーリーガーは実働3年で年俸調停権、同6年でフリーエージェント(FA)権を得る。現在26歳のマイク・トラウトは実働3年目の開幕前に6年総額1億4450万ドル(約163億2900万円)で契約を延長した。

 

今季、カージナルスは、ドミニカ出身の25歳右腕カルロス・マルティネス投手と2021年までの5年総額5100万ドル(約58億円)で年俸調停を回避した。調停1年目の投手としては歴代最高額だった。

 

マルティネスの場合はメジャーデビュー4年間で34勝。今季も開幕投手などエース格として活躍。最終的には16年より数字落としたが12勝11敗、防御率3.64だった。

 

大谷も3年間で30勝、防御率3点台の前半ぐらいの成績をマークすれば打席に立つことは減ったとしてもマルティネス並のサラリーを手にすることになる。